天音からの依頼が一段落し、彼女がこう言ったんじゃ。
「この間、耳にしたんじゃが、先代の要請の森の巫女、じゃけえわしのお師匠様が旅行から戻られたそうじゃ。お師匠の小町様ならきっと調査を手伝って下さるじゃろー」
っちゅうことで、わしはゲイシャガール天音の師匠小町に会いにでかけてみたんじゃ。
ユリアン ゲイシャガールの師匠っていうと何だか知っとるかい? それはね、「おいらん」って言うんだよ。ゲイシャよりも格が上の踊り子さ。 これがオイラン小町のスナップじゃけど、なるほど落ち着きと言うか気品を感じるね。(笑
おいらん小町と挨拶を済ませた後、彼女はわしに語り始めたんじゃ。
「遥か昔の事、妖精の森に異邦人がやってきて、不吉なオーラを放つ装置を設置して行ったっちゅう記録が残っておるんじゃ。」
「ほいで、その装置はとうの昔にカンペキに破壊され、地中深くに埋められましたんじゃ。じゃけど最近、世界各地を巡り、謎の装置を調査しようる冒険家の一行が現れましたんじゃ。」
「聞くところによれば彼らが去った後、その土地の生命体は凶暴化しようるそうじゃ。きっとその方々が妖精の森へもやってきたけえしょうんじゃ。」
「あの装置から溢れ出る不吉なオーラが森の妖精を狂わせてしまぅとったんじゃ。元に戻すにはあの装置をカンペキに破壊しようるしかないんじゃ。」
「ここから北へ進むと尚成っちゅう方がいらっしゃおるんじゃ。彼なら冒険家に詳しいはずじゃ。その方のところへ行って情報をもろうてきてくれんかの。」
ふ〜む、冒険家の一行か・・・・ ユリアン、なんだか地球教の匂いがしようると思わんかい?(笑 これはぜひとも調査しようる必要がありそうじゃね。また何か分かったらメールしようるよ。