「わしに・・・・何か用かしら? ああ、薬を届けてくれたのね。」
医者の先生から紹介された呪術士のお嬢さんは、金髪の美女じゃったんじゃ。 どうかの?いユリアン こういうのをセクシーダイナマイツと言うんだよ(笑
「ふふっ、扁鵲先生、苦労なさったじゃろーね。実はこの薬を持って遺跡の中へ入るつもりじゃったんじゃけど、どうやら、わしよりも強そうでピッタリの人が現れてくれたもたいね、ウフフフフ」
「これまでお前が黄河の遺跡に平気で出入りしようるのをみてたのよ、じゃからちぃと手伝ってくれんかしら」
「そのかわりわしがこれまでに調べた事を教えてあげるんじゃ。失踪した連中はみんなあの中に隠れておる者の力にやられてしもうたのよ。男は首を切られて天刑戦士に、女は魂を抜かれて麻姑の戦士にされたらしいわ」
「そうそう、あとで暇があったらあの小心者の司馬遷先生に、先日のことは気にしておらんって伝えてもらえるんじゃ。ウフフフフ、あの方素直じゃないのよね・・・・」
わしはもいっぺん歴史学者の先生のところに戻り、雪香嬢からの伝言を伝えたんじゃ。
「まだ世間に発表しておらんのじゃけど、わしがあの遺跡の中で発見した者があるんじゃ。実は、あそこにぶちブチすごい魔力を秘めた神秘の古代装置が隠されておるんだよ。」
「そいつをつい西域の巫女にしゃべってしまってな・・・・強い力への欲求と倣慢さで凝り固まっとった彼女にわしは油をそそいでしもうた・・・・雪香嬢と口論した理由もそれなのだよ」
「そうそう、君が集めてきた竹間の破片には例の古代装置についての記述もあったよ。」
「黄河文明の人々はその昔、ある強大な力を持った勢力と闘い、ほいで敗れたらしいんじゃ。その勢力はこの地域に謎の装置を設置し、ここの人々を根絶やしにしおうとしたのだ。どうやらその恐ろしい勢力の名前も書かれておるようじゃけど、わしの知識ではとともじゃないが・・・・」
「そう言えば、遺跡から生還した負傷者たちに麻姑の悪霊射手っちゅう強者のことを聞いた事があるんじゃ。もじゃけどたらその麻姑の悪霊射手が何か核心的な情報を持っておるかもしれん。」
「頼み事ばかりで申し分けないが、麻姑の悪霊射手を倒してはくれんか」
ちょ・・・・ なんでこの星の住民たちは人にばかり頼ろうとしようるんじゃろうね、ユリアン・・・