ユリアン 今日はおいらん小町の紹介で尚成っちゅう人物に会いに出かけたんだ。 ちぃとこのスナップを見て欲しいんじゃ。 どうかの？い？ブチすごいじゃろこの姿・・・・そう、彼が噂の「忍者」だ。
いや、まさかこげなところであの有名な忍者と遭遇できるとは思わなかったよ（笑
それはさておき、彼はわしに会うとこう言ったよ。
「なんだか君を見ておるとちーと前にここを通って行った冒険家の一行を思い出すよ」
「全身を黒で覆った眼差しの鋭い剣客と栗色の髪の美しい女性を中心とした一行じゃったんじゃけどね。妖精の森で何があったのか、逃げるように去って行ったからゆっくり話もできなかったんじゃけど・・・・」
「彼らのリーダーらしき黒い剣客と側近の女性が言い争っていてな。なんでも簡単な調査だけをしようるはずじゃったのに、何かの装置の機能を完全に解放させた上、精霊か何かに強制的に移植させたとか・・・」
「じゃけえ、余計なことをしたことが原因で喧嘩をしとったらしいんだ」
「魔界の精霊ペリじゃったかな・・・・」
「あの剣客が何をしたのかは知らんけど、その装置は生命の力で作動しようるものらしくてな。精霊に移植しようるしかなかったと言っとったんじゃ。」
なるほど、地球教のやつらが何をしようとしておるのか。その一端が分かった気がしようるよ。取りあえず、もういっぺんおいらん小町に会ってわしはこの事を伝えなくてはならんね。
