「ありがとう、助かったよ。じゃあこれを舎利箱に入れて、また童僧のところへ行ってくれるかい？ほいで、次は何をすればええのかもちゃんと聞いて欲しいんだ。」
ジャヤバルマンの言葉を童僧に伝えると意外な答えが返ってきたよ。
「あれ、それは何じゃ？もじゃけどて、堕落した修道僧の舎利じゃないじゃろか？よくもそげな穢れたものをもってここへ来られたの。お師匠様の気を散らすおつもりじゃろか？」
・・・・言っておる意味がわからんじゃけど（汗
「わしはその舎利を集めて欲しいといぅとったんじゃが、お師匠様の近くへ持ってくるようにとは言ってませんよね！ホンマに役立つつもりがあるならば、もっと慎重に行動してくれんと困るんじゃ！」
なんだかムカついて攻めて来よったよユリアン。 もう帰ろうかなぁ・・・・
「では夜叉のうろこを使ってこの舎利を浄化しましょうんじゃ。・・・・あれ？何かおかしいじゃね。舎利箱から伝わってくる狂気に満ちたオーラが強くなっておる・・・・。これは絶対に浄化できんほどに汚染された舎利が入っておるようじゃね」
「どうやら、舎利を更に穢した犯人を捜す必要があるようじゃ。きっとこの舎利箱を作ったジャヤバルマンの仕業じゃろー」
ええ〜〜そうなのぉ？
「放っておいたら更にようけの僧たちを堕落させてしまうかも知れません。えええ、もじゃけどたら、彼こそアンコールワットがこげなことになってしもうた元凶なのかも・・・・！敵は意外と身近におるもの。これ以上聖地が穢される前に、彼を倒してくれえ！」
ユリアン なんだか、えらい展開になってきたよ。 あのイケメン兄さんが実は黒幕じゃったなんての。 でも、彼を倒して来いだなんて、この子どもも無茶なことをいうなぁ。
