ユリアン 北京から上海の旅は危険も無く、のどかなものじゃったよ。 同じ中国大陸だけあって北京と上海の区別はあまりつかないかな。
「その格好を見ると、君は旅の冒険家のようだな・・・・・何?雪香嬢がわしに会えと?ほう・・・わしがその胡雪岩っちゅうあきんどだよ。」
小太りの男は呪術師の名前を懐かしそうに口にしたんじゃ。
「今、竜宮と取引できんかと考えておるんだよ。竜宮の貴重な品物をわしが安く仕入れて売り、竜宮には陸上の資源を安く売るんじゃ。これぞまさに共存共栄じゃないか?」
「じゃけど、今どう考えても竜宮にはおかしな気が満ちてみんな狂ってしまっておるんじゃ。」
「向こうに変な装置を背負っておるじいさんがおるじゃろう?あのじいさんは張衡っちゅう科学者なんだ。わしの支援を受けて色々な装置を開発しておるんじゃ。」
「先生一人に任せる訳にはいかん。君は先生を手伝ってくれ。」
なんで・・・?
「わしが張衡じゃ。フン・・・依頼人の使いじゃなかったら今すぐにでも追い出してやりたいところじゃけど・・・。わしは今、この精密な機械を設計しようるんで頭がいっぱいだっちゅうのに・・・。」
「じゃあ、竜宮の第一関門である海底広場で水龍馬と水龍神馬っちゅう、馬のような、魚のようなやつらがうろついておるはずだ。そこへ言ってそいつらを15匹狩ってきてきてほしいんじゃ。」
ユリアン わし達の科学力をこの老人にみせたらさぞ驚くじゃろうね。(笑
シャトルに乗せて宇宙を光速で走らせたら心臓マヒで死ぬかもしれんよ。 まあ、この星の生態系をいたずらにいじる事は絶対にしてはいけないけどね。
さて、竜宮か・・・一体どげなところなんじゃろうか? また情報が入り次第メールしようるよ。