第26章 関ヶ原 逢魔刻 【死闘編】

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土御門澄姫「来たわね、ファイテン」

ファイテン「うん。来たよー。話があるんだって?」

土御門澄姫「そうね・・・でも、ファイテンも私に聞きたいことはないの?」

ファイテン「ないわけないよ!」

ファイテン「・・・でも、まずは澄姫の話を聞いてから、かな」

土御門澄姫「そう、ありがとう・・・それじゃちょっと出かけましょうか」

ファイテン「出かける・・・?ここで話すんじゃないの?」

土御門澄姫「ここは待ち合わせよ。各地で色々話したいしね」

ファイテン「・・・そう言えば初めてかもね、澄姫と出かけるのは」

ファイテン「学園から出るときはもう二人とも陰陽師だったし」

土御門澄姫「そうね・・・それじゃ、行きましょうか」

土御門澄姫「出かけるのは、今までに閉じたかくりよの門。今のあなたなら、討伐も簡単な場所よ」

土御門澄姫「あやかしが支配していた【蟲毒の杜】私には見えなかった【鵺の湖畔】鬼の王と謁見した【降雪城址 悪路】私の知らない【両面宿儺の間】」

ファイテン「えっ、澄姫が知らない・・・?だって、式姫が・・・」

土御門澄姫「あの地の門は、私には開いていないのよ」

土御門澄姫「回る順番は任せるわ。それじゃ、現地の門で会いましょう」

土御門澄姫「全て回ったら・・・また、ここでね」

【駿河蟲毒の杜 守護者前】

蟲毒_澄姫

土御門澄姫「かくりよの大門の影響を受けた土蜘蛛が支配する社。まだ・・・気楽な部分があったわ。ここに来るまでは」

ファイテン「うん。ここの雰囲気は怖かった・・・何も音が無いんだもの」

土御門澄姫「大門を閉じない限り、ここは救われないまま」

土御門澄姫「私もね、自分の心が折れそうになったのに・・・」

土御門澄姫「今となっては‘あんな場所もあったな’って思い出すくらいの場所」

・・・・・・

土御門澄姫「呼んでいるみたいよ、ファイテンのことを」

土御門澄姫「もう勝てないとわかっていても、ここの絡新婦はそうするしかない」

土御門澄姫「討伐をしたら、もう少し話しましょうか」

ファイテン「う、うん」

土御門澄姫「門を閉じても消えない守護者。陰陽師の力に合わせて開く門」

土御門澄姫「最初に、全国の門が開いたのは果たしていつだったのかしら?」

ファイテン「それは・・・考えたことも、無かったかな」

土御門澄姫「私も開いたものは‘そうしたものだ’で納得していたのよ」

土御門澄姫「悪路王から、吉備泉のことを聞くまでは」

ファイテン「校長、先生・・・?」

土御門澄姫「ここで話すことはこれくらい。それじゃ、行きましょうか」

【遠江鵺の湖畔】

澄姫_鵺の湖畔

少女の声「その子は・・・確か以前にも来たことがあったわね」

少女の声「私の声は届かなかったみたいだけれど、彼女も八重の教え子なんだっけ?」

ファイテン「はい、そうです。土御門澄姫。私の友達です」

土御門澄姫「話しかけるのは初めてでしたね。土御門澄姫です」

土御門澄姫「ファイテンの・・・友達です」

少女の声「そう。二人で力を競い合うなんて、私と八重みたいね」

少女の声「今日は、どうしてここへ?」

ファイテン「その、澄姫が・・・」

土御門澄姫「【鵺の記憶】は私には見えなかったの。今そこにいる先輩もね」

土御門澄姫「だから・・・鵺の記憶、私にも見せてくれないかしら」

ファイテン「でも・・・」

少女の声「いいのよ。もうあれは、私から切り離された存在。私の想いを食むことはないわ」

ファイテン「わかりました。それじゃ、鵺の首、からですね」

少女の声「懐かしい気配もするわね・・・早く、顔がみたいものだわ」

ファイテン「・・・・・・?」

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三善先生「・・・考えをまとめるために来てみれば・・・」

三善先生「ここに行け、と言っていたのはこういうことだったのか」

少女の声「お久しぶり、八重。と言っても声は届かないけれど」

三善先生「ファイテン。そこにいるのか?彼女・・・鈴(すず)は」

ファイテン「はい」

三善先生「そうか・・・」

三善先生「土御門、久しぶりだな。健康そうで何よりだ」

土御門澄姫「それだけで済ませてくれるんですね。ありがとうございます」

三善先生「話は校長先生から聞いた。悪いが・・・」

土御門澄姫「はい。私とファイテンは席を外すようにします」

土御門澄姫「まだ、行かなければならない場所もありますし」

三善先生「そうか。助かる」

三善先生「ファイテン。また、いつかの礼を言わせてくれ」

三善先生「鈴を救ってくれて、ありがとう」

ファイテン「はい!」

・・・・・・

三善先生

三善先生「鈴・・・私は、どうすれば・・・」

鈴の声「さっきは驚いたわよ。あの頃の私の口調じゃない、あれは」 鈴の声「鈴の字を持つ式姫、鈴鹿御前。召喚することは叶わなかったけれど、その強さに憧れて、私が口調を変えたのよね、懐かしいわ」 鈴の声「吉備先生の召喚した彼女は、全然違う口調だったけどね」

三善先生「ええ。そうだったわね・・・・・・!?」

三善先生「声が、聞こえる・・・?鈴の声が!」

・・・・・・

澄姫_鵺の湖畔2

ファイテン「先生、驚いているみたいだけど、どうしたんだろう?」

土御門澄姫「きっと、声が聞こえたのよ」

土御門澄姫「私もあの人・・・鈴さんに返答していたの、気づかなかった?」

ファイテン「えっ!?でも、それなら今まではどうして?」

土御門澄姫「それは・・・ファイテンがいたからよ」

ファイテン「私、が?」

土御門澄姫「鵺の記憶を討伐してしばらくの間だけ、力があるか、間柄が強ければ・・・恐らくは、だけどね」

【悪路王の間】

澄姫_悪路

土御門澄姫「この頃は、あなたを追い抜こうと躍起になっていたわ」

ファイテン「あっという間に、その通りになっちゃったけどね」

土御門澄姫「あら、それは当然よ。私は土御門澄姫だから」

ファイテン「ははっ、そうだね。うん!澄姫だから」

土御門澄姫「・・・そう簡単に同意されるとそれはそれで張り合いが無いわね」

土御門澄姫「出てらっしゃい、悪路王。今までも見ていたでしょう?」

ファイテン 悪路 澄姫

悪路王「お前に貸したのは力の加護だけだ。顎で使われる覚えはない」

土御門澄姫「感謝しているわよ、力だけじゃなく、言葉も伝えてくれた」

土御門澄姫「そのお陰で遠回りして、こんなことになったけどね」

土御門澄姫「それとも、こうなることこそがあなたの望だったのかしら?」

悪路王「否定はできぬな。退屈しなかったことは事実だ」

ファイテン「澄姫のこと、ずっと知っていたんですか・・・?」

悪路王「完全にはわからぬ。力には意識が無い」

悪路王「お前が見たもののみが吾の情報だ」

ファイテン「そう、ですか」

悪路王「ファイテン。今一度、あの時と同じく相見えようぞ」

悪路王「お前が得た力、実感するといい」

ファイテン「は・・・はい!」

悪路王「吾を容易く倒せ。既にお前の力はその領域だ」

悪路王(これが望みであろう?土御門よ)

土御門澄姫(ええ、そうね・・・)

ファイテン 悪路 澄姫

悪路王「やはり、もうこの程度では話にならんな」

土御門澄姫「【式姫憑依】によって陰陽師の力は伸び行く」

土御門澄姫「時に式姫を凌駕するほどの力を得た陰陽師もいたみたいね」

ファイテン「澄姫も、式姫憑依を?」

土御門澄姫「私は無理だったわ。けれど、外法としては知ってはいる」

ファイテン「外法・・・」

土御門澄姫「教えて貰ったから、それが正しい。そういう訳では、ないのよ」

悪路王「お前は、泉を断罪するつもりか?」

土御門澄姫「違うわ。知りたかったから、学園から離れただけ」

土御門澄姫「あの人の行った結果。望んだことも、その全てを」

悪路王「そうか、ならば吾からは何もない。もっとも、断罪するとて止めはせぬ」

ファイテン「ちょっと待ってよ澄姫!私には話が・・・」

土御門澄姫「私が悩んだことだもの。ファイテンも悩まないと不公平でしょう?」

ファイテン「それはちょっと違うんじゃないかな!」

土御門澄姫「はいはい、次に行くわよ」

ファイテン「うぅー・・・」

【両面宿儺の間】

スクナ_澄姫

土御門澄姫「村の人の誤解はとけてきたみたいね」

土御門澄姫「安心したわ。式姫にも伝言したけれど」

土御門澄姫「ファイテン、結構弱いから」

ファイテン「そ、そんなことないよ!きっと!」

土御門澄姫「いいえ、断言するわ。見た目によらず、繊細よ」

ファイテン「見た目は関係ないんじゃないかな!」

ファイテン「でも・・・」

ファイテン「ここに来るのに気が軽くなったかも。ありがとう、澄姫」

土御門澄姫「御礼は私だけじゃなくて、そこに座っている鬼神にも、よ」

土御門澄姫「残した力で、託を与えたりしてくれたみたいだから」

ファイテン「両面宿儺さんが・・・」

両面宿儺「不相応の力を秘めたものが二人揃うとはな」

両面宿儺「お前の力は悪路の加護か。小さき陰陽師よ」

土御門澄姫「ファイテンと違って、望んで得たものですけれど」

両面宿儺「我に感謝を述べさせるためだけに、この地に至った訳ではあるまい?」

土御門澄姫「この子の内面の力、見てあげてください」

土御門澄姫「あのとき戦った力で、差がわかるように・・・」

両面宿儺「我を踏み台に使うか・・・だが、まあ良い」

両面宿儺「ファイテンには我を救いし恩もある」

ファイテン「あの。話を勝手に・・・」

両面宿儺「来るがよい、ファイテン。話の意味はいずれ分かろう。お前が望まずともな」

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土御門澄姫「本当に、強くなったのね・・・これなら、この力なら」

ファイテン「澄姫・・・?」

土御門澄姫「なんでもないわ。行きましょう」

土御門澄姫「ありがとうございます。これで・・・覚悟がつきました」

両面宿儺「礼は良い。人が己で決めた道を進む邪魔はせぬ」

ファイテン「えっ。あの、えっ!?ま、待ってよ澄姫!」

【逢魔時退魔学園 校舎裏】

土御門澄姫「これで全て終わったわね・・・」

ファイテン「ずーっと黙っていたけれど、文ちゃん、大丈夫かな・・・)

土御門澄姫「【蟲毒の杜】と【鵺の湖畔】は、大門が開いたからこそ起きたこと」

土御門澄姫「【両面宿儺】顕現も大門と無関係ではないわ」

ファイテン「うん・・・それは、聞いていたし」

百花 ファイテン 澄姫

百花文「ファイテンさん・・・」

ファイテン「文ちゃん!?」

百花文「すみません。どうしても聞いているだけでは・・・」

土御門澄姫「ありがとう。私が連れ回している間、黙っていてくれたみたいね」

百花文「私も、整理したかったですから」

土御門澄姫「・・・その顔は、察したみたいね。かくりよの大門のこと」

百花文「多分、ですけどね。それを確認しにきました」

土御門澄姫「それなら、もういいわね。かくりよの大門を開いたのは・・・」

土御門澄姫「陰陽師【吉備泉】よ」

ファイテン「校長先生が・・・?」

土御門澄姫「ここから先の説明は、本人からして貰った方がいいわね」

土御門 ファイテン 校長

吉備校長「あぁ、そうじゃな・・・」

ファイテン「校長先生・・・」

吉備校長「言葉を取り繕う必要もない。また、その度胸もない・・・」

吉備校長「かくりよの大門を開いたのは、ワシで相違ない」

ファイテン「・・・・・・」

吉備校長「土御門には、悪からこのことが伝えられたらしいな」

吉備校長「ワシを信じられなくなって出奔したとしても無理はない」

ファイテン「今の・・・今の状況は先生が・・・?」

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百花文「やっぱり、そうだったんですね。土御門さんの話を聞いていて、そうじゃないかな、とは思っていました」

吉備校長「あるところに、己の正義感と力への渇望を取り違えた陰陽師がおった」

吉備校長「陸奥で鬼の王と対面し、龍神を甦らせ、伝承の中に存在していた妖怪を討伐することを楽しんでいた者がいた」

吉備校長「大家の出身だけであり、力だけは強く・・・権威である幕府からの依頼も自分の力と勘違いしていた馬鹿者_」

吉備校長「それが、吉備泉じゃ」

吉備校長「事情があったとは言え、尻拭いを弟子に任せ、失敗し_」

吉備校長「学園まで開いて多くのものを危険に晒し、なお生きている大馬鹿じゃよ」

ファイテン「それだけ、ではないですよね。なんとなく、ですけれど」

ファイテン「私に色々教えてくれたり、この学園を創ったり・・・教えてください。どうして力を得ようと思ったんですか」

吉備校長「・・・・・・」

土御門澄姫「その伝え方には誤解があるわね。吉備泉。いえ、校長先生」

吉備校長「ワシを、まだ校長と呼ぶか。八重でさえ激情に任せて掴みかかってきたと言うのに」

ファイテン「八重さんが・・・」

吉備校長「思い切り泣かれたよ。責められもした、だが」

土御門 ファイテン 校長 三善

三善先生「あなたの為したことが間違っていたとは、私からは絶対に言えません。そんな否定はできませんよ」

三善先生「先ほどは失礼しました。許せなかったのは・・・それを今の今まで黙っていたことですから」

吉備校長「そう、か」

三善先生「私と鈴をあの地から拾い上げてくれたこと、感謝してもしきれません」

三善先生「どれだけ昔であろうと、今までずっと覚えています」

土御門澄姫「陰陽師の地位向上と保護」

土御門澄姫「吉備泉と、ある一人の陰陽師がしたかったことよ」

土御門澄姫「ファイテン。鬼の王や鬼神。力が削がれていたとはいえ、討伐するほどの力を持った陰陽師が、どうして大手を振っていられると思う?」

ファイテン「・・・ごめん、考えたことなかった」

土御門澄姫「まあ、あなたはそうよね。まったく_」

土御門澄姫「私の本家もそうだけれど、陰陽師は幕府によって飼われているのよ」

土御門澄姫「大きすぎる力の制御と、自らの落とし前を命がけでつけさせるために」

三善先生「かくりよの大門が開くより以前も妖怪は現れていた。陰陽師の力に引かれて_」

三善先生「もしその陰陽師が素質だけで、自らの力を自覚できなかったら?」

百花文「・・・文献にも残っています。そうした人間は排斥され、迫害された、と」

土御門澄姫「もしくは、公認された陰陽師の大家が拾って使い潰すか、よ。血筋でないことをいいことに・・・」

三善先生「私と鈴もそうだった。それを変えようとしたのが校長先生だ」

吉備校長「しかし、浅はかじゃった。思慮も力も足りておらんかった」

吉備校長「力を持った陰陽師が責任をもって各地の妖怪や、陰陽師を管理する。その為には幕府の公認がいる。納得させられるだけの実績がいる」

吉備校長「力を求めた結果は最悪じゃったが、ある意味、結果は果たせてしまった・・・」

吉備校長「各地にいる陰陽師の卵を保護し、陰陽師が必要であると見せつける学園」

吉備校長「常に暗かった、常夜のような存在だった陰陽師を陽の下で歩けるように、逢魔時から陰陽師を抜け出させる学園。その本当の意味がこれじゃ」

三善先生「・・・鈴から伝言です」

三善先生「『一発殴らせろ。そして、目の前で泣かせてください。泣けなかった想い。帰れなかった想いと共に』」

吉備校長「そうか。そうじゃな・・・」

土御門澄姫「学園を離れて、全て知りました。思う所はあります、納得がいかないことも」

土御門澄姫「それでも、私はかくりよの大門を閉じるため、進みます。何を、しようと・・・」

土御門澄姫「吉備泉の責任を取るために。救いたい人を救うために」

ファイテン「澄姫・・・うん、それでこそだよね!私も一緒に行くよ!」

ファイテン「一緒に大門を目指そう!」

土御門澄姫「そして、あなたは【あの子】もね。忘れてはいないでしょう?」

ファイテン「うんっ、もちろん!澄姫と一緒なら、きっと会えると思う」

土御門澄姫「そうね、それなら_」

土御門澄姫「それなら【関が原】にある【十九女池】で話をしましょうか」

ファイテン「えっ・・・ここじゃ、ないの?」

土御門澄姫「今からなら、ちょうど逢魔刻。内緒話にはちょうどいいわね」

土御門澄姫「先に行っているわ。それじゃあ、ね」

ファイテン「澄姫!?ねえ、ちょっと!」

・・・・・・

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三善先生「随分と強く、私の腕を握りましたね。伝わって、来ました・・・」

三善先生「止めたい、けれど、止めるな!と」

吉備校長「すまん。世話をかけるな。じゃが・・・見守らねばならぬのじゃ。二人が、進むためには」

【関が原 十九女池】

関が原_澄姫

澄姫?「私が与えられた役目はあなたに言葉を伝えること、ご主人様の元に案内すること。それ以外は・・・秘密」

澄姫?「さて、準備はいいかしら?【はい】【いいえ】」

関が原 ファイテン 澄姫

ファイテン「澄姫・・・?」

土御門澄姫「ねえ、ファイテン。私はかくりよの大門を閉じたいの」

ファイテン「うん。それは、聞いたけど・・・」

土御門澄姫「だから、ここで私に殺されてくれない?」

ファイテン「・・・えっ?何を言って_」

土御門澄姫「二つのものが同時に救えないなら、片方を救うしかない・・・」

土御門澄姫「私は、あなたを救いたい。かくりよの大門から。全てから」

ファイテン「澄姫!」

土御門澄姫「かくりよの大門を閉じるには、力だけじゃない、決意もいるのよ」

土御門澄姫「あなたでは、きっと足りない。まだ【あの子】なんて言っているあなたじゃ」

土御門澄姫「私が悪路王から得た力は、殺した相手の力を奪えるもの」

土御門澄姫「あなたを殺せば、私の力も、決意も十分なものになる!」

ファイテン「話を聞け!土御門澄姫!ずっと、再会してからずっと_」

ファイテン「私を見て話してよ・・・!」

土御門澄姫「イヤよ。聞いてあげない。話してもあげない」

百花文(すぐに帰還を__!)

ファイテン「文ちゃんもやめて!」

百花文(・・・・・・!)

・・・・・・

関が原 ファイテン 澄姫

ファイテン「澄姫、私は・・・」

ファイテン「澄姫のこと、大好きだよ」

土御門澄姫「私も大好きよ。ファイテン。でもねそれとこれとは、別。私はあなたを殺さないといけない」

土御門澄姫「あなたを救うために。ここから進ませないために」

ファイテン「・・・私は、澄姫に殺されてあげない」

土御門澄姫「私のことを大好きと言ってくれて、嬉しかった」

・・・・・・

土御門澄姫「ファイテン・・・今から私はあなたを殺すわ」

土御門澄姫「だから・・・化けて出てきて。私が寂しくならないように」

ファイテン「澄姫・・・今から私はあなたを止める」

ファイテン「殺されたくないからじゃない、殺させないために」

ファイテン「・・・隠していることをちゃんと話してもらうために!」

ファイテン「だから・・・また笑顔で話そう。私が寂しくならないように」

土御門澄姫「そう・・・それじゃ、終わらせましょうか」

ファイテン「終わらせないよ・・・私も、澄姫のことも!」


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澄姫戦、勝利までの歩み

澄姫戦 第一局

◇式姫メンバー カブきり姫 フレイ 巫女主人公 おつの 闇姫・耀

※言葉にならないくらいに絶望した初見でした。正直フレイ盾では歯が立ちませんね。 盾を鍛えて出直そう、そう決意した瞬間でした・・・。

澄姫戦 第三局

◇式姫メンバー 真祖 フレイ 巫女主人公 かるら 闇姫・耀

※育っていなかった真祖を一月間鍛えて、再挑戦。 前回はファーストステージさえクリアできませんでしたが、今回はセカンドステージの古椿、ハバキリを落としサードステージの鈴鹿御前にまで辿り着けました。しかし、鈴鹿御前の壁は厚かった・・・。

澄姫戦 第五局

◇式姫メンバー 真祖 フレイ 巫女主人公 かるら 闇姫・耀

※徐々に澄姫戦にもなれてきた第5戦。 とうとうラストステージまで辿り着くことができました。が、そこでまさかのMP切れで盾を復活できず・・・実に惜しい一戦でした。

【澄姫戦で気づいたこと】

1)MP管理を徹底的にする。  
・粉と霧は十分持ち込むのはもちろんですが、回復をあえて70霧などを使ってMPを節約。
・ステージの代わる前に素殴りにして粉と霧のリキャを稼ぐ。
・15霧、15粉、30粉、50粉、カットスイカなど種類をできるだけ多く持ち込む。

2)使わないスキルは持ち込まない。
・澄気に解除されてしまうスキルは使わない(護法障壁、剛力みこしなど)
・MP消費の高い死者の手は頻繁に使わず、ステージチェンジのときに亡者を一回入れるのみ。
・生断も不要です。

3)ステージの変わり目を慎重に
・ターゲットが澄姫に移るので、三日月やハバキリにセットしなおす。
・澄姫一人になったときに無理に攻撃をしない。(これでMP回復の時間が少し稼げます)
・敵視のぶれやすいタイミングなので、下手に回復を入れると巫女が狙われます。
・盾は澄姫の式が現れるタイミングを逃さない。

4)役割分担をはっきりさせる
・盾:剣士以外の盾は持ちません。構えと挑発(削りと奪いは理想的)だけに集中する。
・回復:2枚いるのが理想的ですね。フレイは攻撃もできましたが序盤は回復に集中させました。
・火力:2枚は欲しいですね。回復などは兼用せずに火力に集中。
・空弧>三日月>古椿>ハバキリ>鈴鹿御前>澄姫>白兎又は雪女(各個撃破です)

コメント

  1. 通りすがり より:

    SECRET: 0
    PASS: c401044e190513ba6c42ea6c4120d197
    通りすがりの者です。
    丁度、澄姫にボコボコにされた所で
    攻略方法を模索中に辿りつきました。
    主ちゃんと澄姫のやりとりが素敵ですねぇ・・・
    話を聞け!土御門澄姫!の当たりで1人で悶えてましたw
    強力なライバルあっての主人公です。
    物語が上手く作ってあって、先が気になりますね。
    1点だけ気になったのですが、再開ではなく再会のような気がします?

  2. ファイテン より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメントありがとうございます。
    この回の盛り上がりははんぱないですよね。
    作家さんの思い入れと情熱を感じさせるストーリーです。
    > 1点だけ気になったのですが、再開ではなく再会のような気がします?
    あー気づきませんでした。
    ありがとうございます!

  3. Esc より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    もうかくりよに復帰はしないのかな?ファイさん