人間の体には約13種類のミネラルが必要だということが言われています。そして13種類のミネラルのなかでももっとも重要なミネラル、実はなんだと思いますか?
真っ先に頭に浮かぶのはカルシウムではないでしょうか。どの食品にもカルシウム配合のうたうコピーで溢れています。が、実はマグネシウムこそがミネラルの本丸なのです。 逆にマグネシウムが不足した状態ですと「カルシウム代謝」が乱れ、細胞内に水を吸い込み膨れた状態(細胞浮腫)になります。
症状としては疲れやだるさとして感じたり、顔や手足のむくみとして現れる体質となります。水を正常に取り入れる事のできない体、いわゆる水毒症というやつですね。
もちろんカルシウムも体に取って重要なミネラルには違いありません。が、マグネシウムがないとカルシウムは活躍することができないわけです。そんな最重要ミネラルとしてマグネシウムは今脚光を浴び始めました。
意外にも陰の主役はマグネシウムだった
筋肉や脳を正常に働かせるのに必要なものはカルシウム、マグネシウム、ビタミンB1のバランスだと言われています。特にカルシウムとマグネシウムのバランスは2:1の割合で摂取するのが理想だと言われます。
カルシウムが過剰になると、マグネシウムの吸収が阻害されるので、この比率を気をつけてマグネシウムを摂取するようにすることが大切のようですね。カルシウムは案外簡単に摂取できるので、マグネシウムに気をつけることが健康の秘訣だといえそうです。
カルシウムとマグネシウムは言わばマッチポンプのような関係で、例えば筋肉の収縮は筋肉細胞の中にカルシウムが入ることによっておこります。 マグネシウムはその筋肉細胞に入るカルシウム量の調整を行います。マグネシウムが不足してカルシウムの調節がうまくいかないと筋肉の収縮がスムーズにいかず、痙攣やふるえなどの原因になったりします。
また、この2つのミネラルは骨を形成するうえでも大切な栄養素で、マグネシウムは骨を正常に代謝させる働きがあり、不足すると骨を正常な状態で作る事が出来ず、骨がもろくなってしまいます。 骨と言えばカルシウムだとばかり思っていましたが、意外にも陰の主役はマグネシウムだったのです。
食品から一日320mgのマグネシウムを取りたいが…
成長期にはカルシウム摂取が重要で、12〜14歳男性は1日900mg。30〜49歳男性は600mgほどの量が必要です。一方マグネシウムは成長期で240mg、30〜49歳で320mgと増加しています。マグネシウムは子供よりも大人の方が必要になるミネラルなのですね。 では、そのマグネシウム。一体どんな食品に多く含まれているのでしょう?
マグネシウムの多い食品ベスト32 (水分が40%以上) | (水分が40%未満のベスト8) | ||||||||
なまこ | 160 | 納豆 | 100 | ひきわり納豆 | 88 | 赤みそ | 80 | あおさ(乾) | 3,200 |
しらす干し(半乾燥) | 130 | がんもどき | 98 | ばいがい | 84 | ほっき貝 | 75 | あおのり(乾) | 1,300 |
豆みそ | 130 | こんぶつくだ煮 | 98 | あみの塩辛 | 82 | みる貝 | 75 | わかめ(素干し) | 1,100 |
油揚げ | 130 | いくら | 95 | はまぐり | 81 | 米みそ/白 | 75 | ひじき(乾) | 620 |
ゆで大豆 | 110 | はまぐりの佃煮 | 95 | ゆば(生) | 80 | とんぶり | 74 | こんぶ(乾) | 540 |
粒入りマスタード | 110 | のりのつくだ煮 | 94 | たくあん漬 | 80 | かき(生) | 74 | 干しえび | 520 |
いわしの丸干 | 100 | 桜えび | 92 | すじこ | 80 | いがい | 73 | とろろこんぶ | 520 |
あさり | 100 | つぶがい | 92 | しらす干し(微乾燥) | 80 | きんめだい | 73 | ピュアココア | 440 |
まあ、これらをバランス良く取る事ができれば、320mgという大人の摂取量はクリアできると思います。しかし、毎日バランス良くというのは理想ですが、なかなか思うようにならないのも現実です。
サプリメントという方法も考えられますが、なるべくなら食品を取る事でマグネシウムを補えたらベストですよね。ポポ助が、上の表を眺めていて最後に目に止まった食品にココアというものがあります。100gで440mgはなかなか優秀ではないでしょうか。
もちろんカルシウムも140mg、ビタミンB1も0.16mg(一日に必要な量:1.0~1.4mg)含まれています。その他にも必要なミネラルが満載。これってすごい事ですよね。 ココア1gでマグネシウム4.4mgですから、320mgのマグネシウムを取る為にはココア72g。12gで一杯のココアが飲めますから、一日6杯のココアで足りると言うわけです。
ココアは毎日飲んで損はない
ココアの健康効果ざっと上げてみましょう。
- テオブロミン成分は、脳内物質のセロトニンに働きかけてリラックスさせる作用
- カカオポリフェノールにはストレスをやわらげるリラックス効果
- リグニン食物繊維は便のかさを増やして腸に刺激を与える効果
- リグニンはポリフェノールの働きで、腸内の善玉菌を増やす
- トマトジュースの2〜3倍もの食物繊維が摂取でき、便秘解消に効果的
- 善玉菌が優勢になり、においの成分が出ることを抑える(つまりおならが臭くなくなる)
- 体を温める効果はショウガより持続効果が高い
- 他の飲料に比較し温度上昇の維持が長く保たれる
- アイスドリンクは体を冷やさず摂取できる
- インフルエンザウイルスに対して強い感染阻害効果
- プロシアニディンなどのポリフェノールを豊富に含み、血管の機能がよくなる
- 視覚的な刺激と運動機能、ワーキングメモリ、作業切り替え、言語記憶が著しく向上
- 胃炎、胃潰瘍の原因となるピロリ菌を除去する効果
- 高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用
- 肌の老化を促進させる活性性酸素を除去する効果
- 血流がよくなり、体の表面温度が上昇して肌の新陳代謝を促進
- 抗酸化作用で、老化の原因になるといわれる活性酸素を抑える
- 貧血気味の人や生理のある女性が飲むと鉄分が補給
ココアは現代病といわれるほぼすべての症状を改善する効果が得られるようです。これらの症状に良く効くのは豊富なミネラル、特にマグネシウム効果だというのが納得いただけたでしょうか?
ごく簡単に多くのマグネシウムやミネラルを摂取できる純ココア。これだけの投資で健康と寿命が保てるなら試さない理由が見当たりません。マグネシウム優等生のココアはまさに命の救世主といっても過言ではありません。純度の高いチョコレートもカカオの豊富な発酵食品なので体に良いこと請け合いです。ぜひ試してみて下さい!
最後までお読みいただきありがとうございます!