「これで透視ができそうじゃの・・・ワシの結界も大分頑丈になったし・・・」
ゴーレムから得た呪術の文様を手渡すとサチェン大師がそう言ったんじゃ。
「ほぉ、やはりオリハルコン感応装置が作動しておるようじゃ・・・・。そこから流れ出る魔気力、じゃけえオリハルコンエネルギーのせいでアンコールワット全体が汚染されてしもうたんじゃろ。」
「この装置やオーラの根源である、強大で邪悪な魔法文明アトランティスは跡形もなく消えてしもうたっちゅうのに・・・・。」
アトランティス・・・・海に沈んだ古代文明じゃね。
「じゃけど、確かにここのオリハルコン感応装置はカンペキに破壊されて、そこにアトランティスが世界に及ぼしたあらゆる害悪の記録が保管されとったはずじゃが・・・・。一体どういうことなんじゃ・・・・」
「その記録は過去にアトランティスに対抗して熾烈な戦いを繰り広げたサイラスが遣したものらしいんじゃ。ほいで最近、アトランティスの兆候が世界中で起き始めたのをきっかけに、彼の子孫がティロサイラスっちゅう組織を結成したんじゃ。」
「その子孫っちゅうのがアロン・ライスナーっちゅう若者なんじゃけどの。君もどっかで耳にしたかもしれんな」
ティロサイラス・・・・アロン・ライスナー・・・か。 どっかで地球教とのつながりがあるのかもしれんな・・・
「彼らは世界中を旅せんとならんから、あちこちで冒険家を仲間に勧誘しておるらしいんじゃ。まあ、人が集まって行動しようる事は行きて行く上で、重要なことじゃからな」
「今、この世界には数ようけのギルドが存在しておるんじゃ。試しにどっかのギルドに加入を申込んでみるとええんじゃ。ギルドに関しようる事はすべて村にあるギルド管理所でできるぞ」
「ギルド・・・・じゃろか・・・ ふ〜む、弱ったなぁ。 わしは自由惑星同盟の軍から派遣されておる身、他の部隊に属しようるっちゅうのはどうもねぇ・・・ まあ、それはおいおい考えるとしましょう(笑」
ユリアン 取りあえずこれから、休養もかねてどっか南の島あたりに行ってみようと思うんじゃ。 みんな戦闘続きで疲労しておると思うからね。 久しぶりに釣りでもして楽しみたいねぇ(笑