【EQ】第36話「新たなる出会いを求めて」

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#1「潜水ソングを求めて」
#2「湖底洞窟に集落を発見」
#3「戦闘スタイルはほぼ円熟の域」


潜水ソングを求めて

 ウエストコモン(WC)での冒険も、レベル16に達したおいらにとっては、ちょっとばかし物足りないものになり始めてきたよ。ま、中にはヒルジャイアントやらグリフォンみたいに物騒な奴もいるんだけど、全体的に緑なNPC(経験値にならない奴)ばかり。

 ポポ助:そろそろここも卒業って雰囲気かな

 ま、一ヶ所にいつまでも留まっていられないところが、エバQのすぐれた所でもあるんだけど。常に未知の領域にチャレンジしつづけることが、 冒険の基本だからね。

 ポポ助:さて、今度はどこへ行こうか?

 ウエストコモンから「漆黒の森」キスィカー・フォレスト(Kithicor Forest)を抜け、取りあえずおいらは、ハーフリングの故里リヴァーベール(rivervale)へと向かった。カーニバルのような小人の街で一休みしながら、次の冒険先を思案。

 冒険の基準は職業によってまちまちだと思う。専業魔法使いは高レベル魔法を求めてさ迷うだろうし、戦士たちは強力な武器や防具を求める。当然おいらたち吟遊詩人は楽器や歌を基準に旅をするんだ。

 レベル16になったおいらのお目当ては「tarew’s aquatic ayre」って歌。どんな歌かっていうと水の中でも呼吸ができるっていう変わった歌なんだ。その歌はハイキープ(Highkeep)って街にあるらしい。ハイパスホールド(highpass hold)ってゾーンがあってその谷あいにひっそりとたたずむ街みたいだ。

 アントニカ大陸を東西に分けるそのゾーンは、「highpass越え」といって巷じゃ有名らしいから知っている人も多いんじゃないかな。大陸を行き来するためには、 highpass越えが可能なレベルじゃないとだめなんだ。ま、おいらぐらいのレベルならそこそこ大丈夫かな?

 よし、決めた!潜水ソングを求めて、ハイキープ(Highkeep)へ行こう!

 おいらは小人達の街を後にして、再び漆黒の森に出た。ここの暗さと来たらグレーターライトストーンがまったく役に立たない。微かな光をたよりに道なりに進むと、崖の切れ間にゾーンへの入り口が見え、そこを越えるとハイパスホールド(highpass hold)へと出ることができた。

 異世界に伝わる書によると、ここの入り口付近にGnollやらOrcがスパンして、旅人の行く手を阻むらしい。おいらは辺りを見渡しながら慎重に歩いた。

 ガタッ

 背後に音がした。大きな塊がゴオと動く。

 ひとつ、またひとつ。やはりオーク共がスパンしてきやがった。すかさず、Cボタンで相手の強さを確認する。青・・・・よし!。おいらは剣を抜くとやつらに対峙した。

orc_warrior002 ブゥゥン・・・ボクッ!

 次の瞬間、オークスカウト(an orc scout)の一撃がおいらの顔面を強打した。

 痛ってぇぇ。 (2匹の前においらのHPバブルが、アレヨアレヨという間に削られていく)

 こ、こいつら強すぎだよ。なんでこんなんが青くみえるんだよぉ。(涙)

 ひとまずおいらは、ゾーン目がけて一目散に逃げ出した。命からがらゾーンアウトしたときにはすでに半バブルを切っていたよ。

 ふう、やばいやばい。BINDしていないおいらにとって、ここで死ぬ わけにはいかないかなね。


湖底洞窟に集落を発見

 再びゾーンにもどると、おいらはダッシュでオークのポップアップする場所を走り抜けた。ゴツゴツとした山道を走ってゆくと、突然として湖畔にロッジが現れる。

 入り口付近を除けば比較的安全な地域だな。

 ハイパスホールド(highpass hold)の治安を守るNPCやガードがそこかしこで警備をしている。たとえオークに張り付かれても彼らがいれば安心だ。

 さらに道なりに進むといくつかの分岐点にさしかかる。異世界に伝わる地図をたよりに進むとやがて砦のような建物が岩陰から姿を現した。

 やった、ハイキープ(Highkeep)だ。

 砦のような門構えとは裏腹に、ハイキープ(Highkeep)の中は、一種独特な雰囲気に満ちていた。大理石でできた洗練された作りの城塞。何のために建てられたかは知らないが、ま、それなりの歴史がここにもあるんだろうな。

 さ、歌を売っているNPCを探さなきゃ

 おいらは手当たり次第にNPCを右クリックしていった。お目当ての歌「潜水ソング(tarew’s aquatic ayre)」はほどなく見つかったよ。プラチナ金貨数枚を渡し、さっそくスペルブックに歌を書き込む。

 よーし、準備OK。

 おいらは城塞の門をでると一目散で湖に向かった。もう、いても立ってもいられなかったよ。こういう奇妙な歌に出会ったときにはほんとBardやっててよかったと思う。

 ザブ〜〜〜ン

highpass009 湖面へと走りながら潜水ソングをスタート!ジャンプとともに体が光に満ちあふれ、着水すると同時に水しぶきの音がおいらの耳元に届いた。体はそのまま、湖底へと沈んでいく。3m、5m。10m近く沈んだところで呼吸ゲージが現れないのを確認する。

 おお〜〜すげ〜〜。おいらとうとう魚になっちまったぁ。

 調子に乗ったおいらはそのままぐんぐんと水中を泳いでゆく。今のおいらだったら大陸から大陸へ船無しで渡れるような気がするよ(ま、泳いでゾーンをまたぐことはできはしないけど)。

 あれ、なんだここは?

highpass011 湖底を這うように泳いでゆくと、おいらは湖底にポッカリとあいた洞窟を発見した。中に入りしばらく進む。と、空気のある場所へとたどり着いた。そこにはなんと部落のような集落があり、少数の人々が暮らしているじゃないか。

 ひゃ〜恐るべしエバークエスト。芸が細かいのぉ。

 おいらみたいな物好きじゃなきゃ、こんなところ絶対気づかないだろうな。恐る恐るにいちゃんに声をかけるとどうやらここは盗賊(rog)のギルドであることが判明した。Bardは盗賊(rog)のスキルを学べるからね。だから襲ってくることはなかったよ。


戦闘スタイルはほぼ円熟の域

 パルエン(palluen):hail ,wanna join(いっしょにどう?)

 再びハイキープ(Highkeep)にもどり、砦を散策していると、一人の聖戦士(pal)がおいらに声を掛けてきた。

 ポポ助(poposuke):OK join. ああいいよ。

 ポポ助(poposuke):Please can anyone bind me.(あのどなたかバインドしてくれませんか?)

 おいらは近くにいる人たちに声を掛けてみた。グループを組みたいのは山々だけど、Bindしてなきゃ話にならないからね。

 パルエン(palluen):よし、ついてきなよ。探してやるから。

 聖戦士はそういうと地下にある銀行へとおいらを連れていった。銀行にはいろんなクラスが集まるからね。bind可能なキャスター(魔法系な人)はほどなく見つかったよ。回りを見渡すとおいらぐらいのレベルから上は25近くの人たちがここには集まっていた。さあ、久しぶりのオーク狩りだ!

 おいら達は最初においらがオークに襲われた場所へと走った。あそこにはすぐにゾーンがあるし、オークが立て続けに湧くからハイパスホールド(highpass hold)じゃ絶好の狩り場なんだ。

 ハーフリングの盗賊、骨使いの小さなじいちゃん、人間のドルイド。リーダーのパルエン(palluen)を除いてはまあ軟らかい面子ばかりだったけど、フルパーティだから効率は良かったよ。

 おいらはマンドリンを装備して歌唄いに徹した。healsongやパワーソングの方がおいらの非力な一撃よりもずっと効率がいいからね。 ソードを持った骨もいたし(笑)。ま、こういった野外戦だと比較的リラックスして戦えるよね。

highpass002 おいらはカメラアングルを上方に据えて、全体が見渡せるポジションにいるように心がけたんだ。オークが大量発生したらsleep songでまとめて眠らせて、個別に攻撃もできる。当然おいらが集中してやられるんだけど、キャスターが多いからすぐに回復(heal)がもらえる。 いざとなれば逃げればいいしね。

 レベル16のおいらの戦闘スタイルはほぼ円熟の域に達していたね。おいらの役割は敵を倒すんじゃなくって、パーティを全滅させないことなんだってことが最近わかってきた。パーティ全体の体力と攻撃力を上げて、戦力を分散させない。味方がバラバラに戦い始めるとこうやって叫ぶんだ。

 ポポ助(poposuke):sleep song started now! All is tank assist,please.
     (おいらがスリープソングを唄ってるうちに、みんなタンクをアシストしてよ)

 パルエン(palluen)のチームは実にバランスが良かったよ。一人ひとりがとてもいい仕事をしていたからね。一人抜けてもすぐに補充されるし、ここはおいらぐらいのレベルから22.3ぐらいまでの格好の穴場なんだってすぐに分ったよ。

 おいらはここが気に入った。しばらくはここを拠点に生活しようかな。幾度となく倒してきたオークでかい背中を眺めながらおいらはそう思った。


 いままで購読していただいてありがとうございました。吟遊詩人ポポ助の冒険は今回を持ちましてひとまず終了します。

 ま、プレイする時間が取れなくなったってのが最大の理由なんだけど。今回の話も実は半年前ぐらいの冒険をビデオをおこしながら思い出しながら書いているんだ。(おいらは冒険するとき、ビデオに取りながらプレイしていたんですね)。

  ま、物ごとには満ち引きというものがある。冒険記はこれで終わるけど、ポポ助の冒険は時間があれば続けて行きたいと思っているよ。VeeshanのどこかでBard poposukeに偶然出会ったら気軽に声を掛けてね。

 じゃ、so long!


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