【EQ】第22話「ポポ助の一大決心」

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#1「歌を買いに行くぞ」
#2「初めての船旅」
#3「フリーポートは小さな島?」


歌を買いに行くぞ

 前回の冒険でレベルアップを果たしたポポ助。毎回レベルアップするたびにバードは歌を覚えることができるんだけど、最近歌を買わずにおいたんだ。何故かっていうと歌はとても高価な買い物だから買うだけの価値があるかどうかを判断しなきゃならないのさ。で、良く分らんやつはパスしてジッとお金を貯めていたって訳。

 おいらが欲しいと思っている歌は「ムキムキの腕の歌(Anthem de Arms)」って言って、攻撃速度と力(STR)を同時に上げてくれる優れ物。もちろんその範囲はパーティ全体に及ぶから別名「タコ殴りの歌」とも呼ばれている。(おいら命名(笑))

 だがこの歌はおいらの故郷ケレシン(kelethin)には売っていない。なんと海を渡った隣の大陸アントニカ(Antonica)のフリーポート(Freeport)って街にあるという噂なんだ。うーん、いつかは来る思っていたが、どうやらおいらも決断の時が来たようだ。

 よし、歌を買いに行こう!(タコ殴りの歌を!)

 おいらはフリーポート(Freeport)までの長い長い地図を広げた。(by地図屋さん感謝!)どうやら道のりは一本道になっていて、ドワーフの街カラディム(kaladim)の先に大陸へ向かうための港があるようだ。

 おいらは大量の食料を買い込んで故郷ケレシンに別れを告げた。ま、歌を買ったらすぐに帰ってくるさ。そう思いつつも一抹の寂しさは拭いきれなかった。そんな気持ちを振り払うかのように「神足の歌(Selo’s Accelerando)」で速度を上げていく。

 以前訪れたことのある魔法都市フェルウィズ(Fel withe)を横目に見ながら、ドンドンと進んでいくと道の脇に見慣れぬ洞窟が現れた。興味をそそられ入ってみると他のゾーンへの通り道だと判明。けっこう多くのハンター達が出入りをしていた。レベルを確認してみるとおいらよりも少し上の人からレベル20以上の人まで様々だった。

 興味のある場所だったけど、道草を食っているわけには行かないからね。おいらはそこを後にしてと先を急いだ。洞窟から少し行ったところに近代的なオブジェ発見!形でいうと太陽の塔ってイメージだな。ま、なんのシンボルなのかは不明だけど、ここにもキャンプを張っているグループがいたよ。

 さらに険しい山道を登り下りしていくと、洞窟(ゾーン)が大きな口を開けて待っていた。それを越えると、「ブッチャーブロックの山々(Butcherblock Mountains)」と呼ばれている場所へと出るんだ。夜だったから暗くて良く分らないんだけど、未知のモンスターが森の中をうごめいているのが分ったよ。一瞬ビビッたけど、強さを見ると大きいやつでも青(中の下)だったから少し安心したよ。

 大きくくねった山道を道なりに進んでいくと所々に民家を発見!入り口が極端に狭くって、入ってみるとそこはドワーフの家だったよ。他にも道沿いに点々と宿場町がありすべてドワーフの物だった。そして夜が白々と開けてくると空は朝焼けで真っ赤に染まってくる。そうか、ここには青空があるんだね。おいらの故郷は年中どんよりと雲っていたからそれだけでも心がウキウキするな。

kaladim009 同じような風景が街道を流れてゆくと、いきなり音楽が鳴りだした。少し進むと大きな山をくり貫いたような場所におっさんの像の立った立派な門が現れた。ドワーフ達の故郷カラディム(Kaladim)だ。初めて訪れた場所だし、興味深々なポポ助なんだけれど今日のところは中をちょっと覗く程度にしておくよ。だって先は長いし、できれば船旅は昼間したいからね。

 はあ、ゆっくりした気分で旅ができないのはおいらが根っからの貧乏性だからだね。これじゃまるでパックツアーだよ。


初めての船旅

 カラディム(Kaladim)の街を後にして道なりに走ってゆくと、ドワーフのガードに見張られた門が現れた。まさしくこれぞポートフェイドワー!大陸へと渡る船が行き来する港だ。

 やったあ〜〜、とうとうここまで来たぞ〜!

 門をくぐると中は広場のように広がっていた。船宿やら桟橋やらがあってにぎやかではないけれど、まさしく港って雰囲気が漂っている。そしてなにりも感動的なのは「海」!

 おお〜〜太陽が水平線に沈んでいく〜〜!ヤッホ〜〜!

Port_faydwer018

 さっきまでは雨が降っていてどんよりとした空だったが、今は空が夕日で真っ赤に染まっている。ああ、なんて感動的な光景だろ。 おいら嬉しさのあまり叫びながら海へ飛び込んじゃったよ。

 よーし、このままアントニカ(Antonica)大陸まで泳いでいくか〜〜(笑)

 で、気の済むまで泳ぎ回ってから岸に上がると、辺りはすっかり暗くなっていた。空には月が昇り、そして桟橋には船....え?...ふ、ふ〜ね〜〜!!

 やったぁ、船が来ているぞ〜〜〜!おいらは桟橋の上を船めがけて走り出した。でも、何を考えたのかおいら、くるりと向きを変え船に背を向けたんだ。そう、船をバックに記念写真を撮ろうと思ってさ。と、おいらが手をあげてポーズを取った瞬間、船は音も立てずに進みだしたんだ。

 ち、ちょっと待ってよ!その船乗るよ〜〜!

 なんて叫んでも後の祭。船は水平線へと消えていったよ(涙)。まあ、待てばまた来るさ。あきらめの早いポポ助は、釣り道具を取りだして夜釣りをしながら船を待つことにしたんだ。おいらの隣では同じように船を待っているレンジャーの兄さんがいて、その隣にはマジシャンの姉さんが、やはり釣りをしながら船を待っていた。

 どのくらい釣りをしていたのかな?全然釣れなかった魚が突然釣れだしておいらの荷物が一杯になったとき、フリーポート行きのその船は突然現れたんだ。夜だったし全然気づかなかったよ。

poposuke_ON_BORT013

 へへへー一番乗り〜〜!(おお〜〜それなりのスペースもあって結構本格的だぞ)おいらはようやく船に乗ることができた。そう、生まれて始めての船旅だよ。

 レッツゴー、目指すは新大陸〜〜!


フリーポートは小さな島?

 初めて乗った船に大喜びのポポ助は、さっそく船内の見学を始めた。ま、別にこれといった物もなかったけれど、それなりに興味深かったね。あちこちを見て回るうちに突然ゾーンの壁を感じて体が硬くなったんだ。

 お、新大陸に着いたのかな?

 おいらが船の甲板に飛び出て暫くすると、陸地が見え船は小さな桟橋に横付けされた。記念すべき新大陸への第一歩だね。おいらが降りると船は静かに去っていった。

Island002 フリーポートって案外寂しい街なんだな。回りを見渡しておいらはそう思った。だって、おいらの考えていた雰囲気とは全然違って、街というよりは村に近かったからだよ。

 いや、これは単なる入り口に違いない。この奧に行けば大都市が現れるはず。おいらそう直感して、海岸沿いに走り始めたんだ。海岸にそって行けばどこかにたどり着く。そう信じて走り続けるとあっけなく1周してきちまった(-_-;) なんと。

 な、なんだぁこの小ささは〜〜!大陸っていうよりこれじゃ島だよ〜。

 それに人の少ないこと。ようやく一人のウッドエルフが通りかかったんでおいら彼に聞いてみたんだ。

 ポポ助:ねえ、フリーポートはどこにあるの?

 ウッドエルフ:船に乗って次の港で降りればそこがフリーポートだよ。

 ポポ助:次って、じゃあここは?

 ウッドエルフ:タダの島だよ。

 ガ〜〜ン。おいら船に乗ったら直通でいけると思っていたのに、なんとここは中継地点だったよ。も〜まぎらわしいなぁ。

 しばらくすると桟橋に船が到着したんで、今度こそ(本物の)新大陸をめざしました(笑)。で、船に乗るのも2度目なんでおいら少々大胆になってきてさ、船首の上に飛び乗って潮風を体に感じていたんだ。で、満足して戻ろうと振り返ったとき・・・・・。

あああ〜〜〜〜!

poposuke_ON_BORT001

ざっぱ〜〜ん!

 なんとおいらは足を踏み外して海の中に放り出されたんだ。や、やばい〜〜〜このままじゃサメの餌食だぁ(涙)。おいらもうワラにもすがる思いでさ、懸命に泳いだんだ。で、おいらの上を徐々に船が通りすぎようとしていたその時!

ザパッ

 音を立てておいらは船の上に飛び上がったんだ。少しの間、何が起こったのか分らずに放心状態だったよ。もう、心臓なんかドクドク脈打っちゃってさ(あービックリしたぁ)

 おお〜〜、偉いぞポポ助!!!( ^o^ )

 そして、しばらくするとゾーンの壁を感じ、聞きなれないBGMが流れ始めた。遠くに大陸が見え始め、しだいにそれは街あかりへと変わっていった。おいら嬉しくってさ思わず叫びながらみんなに手を振ってしまったよ。

Port_freeport005

 イェ〜〜〜イ!

 白いドレスを着たウィザードのねえさんが、そんなおいらのことを不思議そうに見ていたよ(笑)ああ、なんだかワクワクするなあ。これから一体何があるんだろ、おいらは期待に胸を膨らませ、桟橋近くの店の扉を開けたんだ。

 ●白い服のウィザードが声を掛けていることも気づかずに、イーストフリーポートの街に足を踏み入れたポポ助。白服の女性は一体何を語りかけていたのか?そして、新世界に降り立ったポポ助の運命やいかに・・・・。次回「新世界の住人ポポ助」へと続く。


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