【EQ】第30話「青い光に魅せられて」

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#1「青い光に魅せられて 」
#2「魔法武器が欲しい!」
#3「華麗なpull名人」


青い光に魅せられて

 前回のパーティでレベルアップが出来た吟遊詩人ポポ助。オークキャンプをかっぽしても襲ってくるのはレギオン閣下ぐらいになったんで、最近ではウエストコモン(WC)で狩をしているんだ。

 ECじゃブイブイ言わせて来たおいらもWCじゃ全然下っ端でさ。回りを見渡せば赤や黄色の大熊(Codac)がかっ歩していて、相変わらずハラハラドキドキの毎日だよ。でもこの界隈にはハンター達がこぞって追いかけ回す、ウィスプ(Willowisp)っていう蝶みたいに小さい奴がたくさん生息しているんだ。

Willowisp001 こいつ体は小さい割に結構ダメージきつくってさ、しかも魔法武器以外の通常攻撃は受け付けない特性を持っているんだ。以前オーガ戦士といっしょに狩をして全滅した苦い経験のあるやつなんだよ。

 でも何故こいつを追い求めるかというと、ウィスプの落とすお宝に秘密がある。実はライトストーン(Light stone)っていうマジックアイテムを持っていて、それを持ち物の中に入れておくと暗い場所でも回りを明るく照らしてくれる優れ物なんだ。しかもグレーターライトストーン(Greatre Light stone)になると店でプラチナ金貨4枚以上の高値で売れるっていうからハンターの目の色が変わるのも無理はないね。

 おいらもピンポイント・キルソング(Brusco’s Boastful Bellow)を使って、さっそくウィスプ狩りをしてみたよ。回復の歌(Hymn of Angels)と交互に唄いながら、HP半分ぐらいのロストで倒すことが出来るんだ。ま、キルソングのダメージが7ポイントほどだから気の遠くなるほど長い時間がかかったけどね。で、さっそくお宝を拝見してみると・・・・。

 おお〜〜!グレーターライトストーン(Greatre Light stone)ゲットォォォ!!

 なになに〜〜、おいしすぎるじゃ〜〜ん!こいつぅ〜(⌒▽⌒)。100匹も倒せば大金持ちだよ。なんてことを考えつつ、次のウィスプをまた気の遠くなるほどの時間をかけて倒すと、こいつの持っていたのはBurnd out Lightstone。直訳すると「燃えつきている明るい石」何かイヤンな響きを感じつつ、商人に見せると見向きもしてくれなかった。しかもセーブすることもできない超クズアイテム(涙)

 ま、そうだよな・・・甘くないよな現実は。2回に1回、いや、3回に1回Greatreがでれば良しとしなきゃ。そう自分に言い聞かせつつ根気よくウィスプを狩るんだけど、出てくるのはBurnd、Burnd、Burnd out〜〜〜!!!(j_j)。10分もかけて倒した挙げ句のBurnd out!!!

 おいら、なんだか虚しくなってきてしまったよ。これじゃ万馬券を当てたがばかりに、ズルズルとのめり込んでしまった穴狙いのおっさんみたいだよ(苦笑)。でも回りを見渡すとみんな効率良く ウィスプを倒しているんだよね。専業魔法使いにとってはおいしいだろうな。

 ああ、おいらも欲しいなあ魔法武器。それがあればサクサク ウィスプ狩りできて Burnd out引いても苦にならないのに・・・・・おいら日増しに魔法武器に対する憧れが強くなって来たよ。魔法武器はオアシス(Oasis of marr)のジプシーキャンプで売られているって聞いている。

 コンバイン(combine Scimitar)物でプラチナ40枚、Well-Balanced物でプラチナ225枚。どちらも気の遠くなりような値段だね。ま、 コンバイン物なら努力次第でどうにかなりそうかな。だからおいらコンバイン・ソードを目指してお金を貯めることにしたんだ。


魔法武器が欲しい!

 だが根っからの根性無しなおいらは、もっと楽をして儲けることは出来ないかって考えたんだ。そう、オークションで一獲千金を狙うって事。実はおいらの持っているファインスチール物が店で買うとプラチナ58枚もするのに気づいたんだ。売値はタダのプラチナ5枚。つまりファインスチールが欲しい人はけっこう高値で買ってくれるんじゃないかって思ったのさ。

 おいらさっそくオークションコマンドで競りに出してみた。

 ポポ助(poposuke):Selling Fine steel Scimitar, only 50pp.
(ファインスチール物がたったのプラチナ50枚だよ〜〜。)

 おいら的には店よりも8PPお安いからいいかと思ったんだけどさ。これが大ひんしゅくだったみたいでさ。あちこちからクレームのtellが入ってきたよ。

 通りすがり男:50PPというのは気は確かか?

 ポポ助(poposuke):ええ、買ってくれますか?

  通りすがり男:Nooooooo!!!!

  ポポ助(poposuke):How much is good?(いくらぐらいならいいの?^-^;)

  通りすがり男:普通は5〜10PPだな。

  ポポ助:・・・・・・・(^◇^;)そ、そうですか。ご忠告ありがとう。

 だぁぁ〜〜恥ずかしい〜〜。おいら相場の5倍もふっかけてしまった大馬鹿者だよぉ。楽して儲けようとするから恥かくんだよなぁ。その後何人かにも同じ質問をされまくって赤っ恥をかいてしまった、トホホ。

 やはりお金は努力して稼がなきゃいけない。おいらそう思って再びウィスプ(Willowisp)を追いかけ始めたんだ。するとおいらの願いが天に届いたのか立て続けにグレーターライトストーン(Greatre Light stone)をゲット、その他ライトストーン( Light stone)なども織り交ぜながらも効率良く稼ぎ始めたんだ。

 ガツゥゥゥ!!

 痛ってぇぇ。おいらがウィスプ狩りに夢中になっていると後頭部を思いきり殴るやつがいた。この辺は凶暴な熊が多いからね。仕方ない、お前から相手をしてやるか。と、思いつつ振り向いたが足しか見えない。巨大な足。

  ガツゥゥゥ!!(次の一撃で90ポイントがおいらの体から吹っ飛んだ)

Hill_Giant001 ヒヒ・・・・・ヒル・ジャイアントだぁぁぁ!!!! 見上げると天にも届きそうな巨人がおいらを見下ろしていた。おいら即効でオートランのスイッチを入れた。続いて「神足の歌(Selo’s Accelerando)」をスタート。

 ブン!

 風を切る音と共に奴のこぶしがおいらをかすめた。おいらの体が紫の光に包まれ始め、体がフッと軽くなった。手にしたマンドリンをパーカッションに持ち帰ると更にスピードが増す。奴との距離がドンドン離れてゆく。目指すは検問所にいる二人のガードの所だ。そこまで行けば兄貴が助けてくれる・・・・・はず。

 あ、兄貴ぃ助けてくれ〜〜!!

Glifin001 おいら検問所に駆け込んだんだ。と、ところが兄貴は戦闘の真っ最中で忙しかった。こともあろうにグリフォンと戦っているじゃないかぁ。おいら兄貴の回りをグルグル回りながら訴えたけど、兄貴は無視を決め込んだ様子だ。 回りの連中もクモの子を散らすようにおいらから遠ざかってしまってさ。ううう、こうなりゃゾーンまで逃げるしかないか。

 ガビュシュ!!

 が、おいらの決断の甘さを奴は見逃さなかった。岩のような右フックがおいらの背中を直撃すると、ポポ助の体は地面に叩きつけられた。もうそのあとの記憶は無かったよ。気がつくとフリーポートにたたづむバード一人、外れてしまった歌の数々を書き移しているのでございました(合掌)


華麗なpull名人

Gypsy001 様々な困難に遭遇しながらも、集めたグレーターライトストーン(Greatre Light stone)と Fine steel Scimitarを売ってどうにかプラチナ金貨40枚をかき集めたポポ助。さっそくオアシス(Oasis of marr)のジプシーキャンプへ出かけて行って、魔法武器コンバイン(combine Scimitar)を手に入れたんだ。

 で、それを持って再びウエストコモン(WC)でウィスプ(Willowisp)を狩ると、もー涙が出るくらい簡単に倒すことができたよ。一度に2匹のウィスプでも全然楽勝さ。お陰でどんどんGreatre物が手に入れることができるよ。ま、確率は相変わらず良くはないけどね。

 コンバインが手に入って貯金意欲も失せ、同時にウィスプへの執着心も失せはじめたおいら。さあ、これからどうしようかな?そう思いながら北の山岳部、Dervishのキャンプあたりをブラブラしていると一人のLv13ドルイドが声を掛けてきた。

 ガンデル(Gandell):ねえ、良かったら組まないかい?

 ポポ助:ああ、いいよ。でも英語はうまくないよ。

  ガンデル:どこから来たの?

  ポポ助:日本。

  ガンデル:クール!

 日本人って答えるとよくクールって言われるんだ。まれに拒否されるけどエバQの世界では日本人は外国人に好印象なイメージを受ける。最初はドキドキしたけど、最近では日本人であることに誇りを感じたりするよ。

 ガンデル:ねえ、ここは競争が厳しいからオークキャンプへ行かないかい?

 ポポ助:ああ、おいらは構わないよ。

Gandell001 おいら達は近くのオークキャンプへ足を伸ばしたんだ。ま、おいらとガンデルは同じレベルだったけど、このくらいのレベルになるとほとんどが青になってくる。戦闘的には超楽チン、しかも彼はPull(引っ張る)の名人でオークに近づいても全然相手に気づかれないんだ。ドルイドの魔法か何かで透明になってるんだろうね。

 かなりのオークを狩り、経験値にならない緑オークが目立ち始めたところで、おいら達は再びDervishのキャンプへ。戻ってみると高レベルネクロマンサーのおじさん以外は誰もいなかった。

 華麗なガンデルのPullとおいらのメドレーソング。二人の連携プレーはフルパーティに匹敵するくらいの能率で、今度はDervishの山を築いていったんだ。今宵のコンバインは良く切れるよ(笑)

 で、マナ回復の間に彼が話しかけてくるんだけど、実は他のサーバーでは高レベルプレーヤーだったとか、弟が二人こっちのサーバーでプレイしてるとか、言語の壁なんか全然感じないくらい自然なコミュニケーションが取れるんだ。これって不思議だよ。同じ外国人でもダメな奴はちぐはぐな会話しかできないのに。

 いい奴ってやつは日本人外国人問わず、どこにでもいるもんだな。そういう人物はゲームプレーもスマートでうまい。相手の言葉を待てないせっかち君は例え同じ民族でも解りあえないと思うよ。

 ポポ助:you are Nice guy.

  ガンデル:you too.

 もう二度と遭わないかも知れない友人。エバQの世界は一期一会の連続だね。だからこそアイテムや経験値よりもおいらは冒険や仲間を大切にしたいんだ。

●世の中には気の合う奴もいればそうでないやつもいる。初めてのダンジョンで組んだ相手は得たいの知れないゾンビー・ガイだったから大変だ。アンデットの巣くう洞窟で最悪の事態を迎えたポポ助の運命やいかに!次回長編「ベファーレン(Befallen)」に続く。


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