【EQ】第21話「奴隷達の館」

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#1「奴隷達の館」
#2「火の玉ボーイ」
#3「波動砲をぶちかませ!」


奴隷達の館

SLAVE_HOUSE017 前回からレンジャー・カエイとパーティを組んでいるんだけど、今度の狩り場は「奴隷達の館(slave house)」って呼ばれてるところ。おいらも何度か足を運んだことはあるんだけど、ここで狩をしたことはなかった。ほとんど未知の領域で、名前の通りオークに捕まったエルフ達が奴隷として働かされている恐い場所なんだ。

 谷の一角が開けていてさ、湖畔近くにはログハウスが建っていてる。そこにオーク達が寝泊まりしているわけなんだけど、奴等がいなけりゃごく普通のペンションって感じだよ。だが近くの洞窟ではオークに見張られた奴隷たちが悲しそうに見ていたりして寂しげなんだ。

 うっ、おいらも捕まって奴隷にされたらどうしよ・・・・・(笑)。そんなわけないんだけど、ドラマを盛り上げるには効果的な演出だよね。ま、オークブリッジに比べれば多少難易度は楽なんだけど、それでも二人だと心細い場所には違いないよ。カエイがpull(引っ張って)してくれるって言うんで、おいらログハウスの前で待っていたんだ。すると後ろから声がした。

 エンザ(Entha): Can I join your group?
  (君のグループに入れてもらいないかな?)

 振り返るとエンザっていうウッドエルフの若者がいてさ、調べるとLv7の魔法戦士(Ranger)だった。おいらさっそくimviteボタンを押したんだけど、こんなメッセージが出てきてしまった。

 You cannot imvite someone to join group, only leader may do so.
(あなたは誰かをグループに招くことができません、ただリーダーだけはそれが可能です。)

 おお〜そうだったのかぁ。今まで全然知らなかったな。おいらカエイを待ってそう告げると彼は仲間になることが出来たよ。その後3人になったパーティは順調にオークの山を築き上げていったんだけどさ、カエイがレギオンとスレイバーを同時に引っ張ってきてから形勢が悪くなった。

SLAVE_HOUSE002 今にして思えばおいらはカエイのアシストに徹するべきだったんだけど、カエイがレギオンを、おいらとエンザがスレイバーを引き受けちゃったんだ。で、おいらはどうにかしとめたんだけどカエイの方がレギオンに倒されちまった。

 ああ〜〜なんておいらはおバカなんだぁ。戦力を集中させるのは基本中の基本なのにぃ。ま、過ぎたことはしかたないけど、いい仕事しなきゃアーマーが泣くぞ>ポポ助。


火の玉ボーイ

 その後カエイが復活するまでレンジャー・エンザと二人でいたんだけどさ、何故か彼とはコミュニケーションがちぐはぐしちゃうんだよね。ま、おいらの英語がダメなせいもあるんだけど、それ以上にやりずらいんだ。

 血気盛んというのか、とにかく先走りな奴でさ、カエイを待たずに早く狩をしたがるんだよね。で、仕方ないからおいらがpullしてくるんだけど、そこに彼はいない。pullを待ちきれなくって自分で探しに行っちゃうんだよ(涙)。
 
 エンザ(Entha):彼は遅すぎるよ。ひょっとしたらこの死体、生きているんじゃないの?

 ポポ助(poposuke):多分、今は他のゾーンにいるんだ。 彼はすぐに来るよ。

 エンザ(Entha):いや、間違いない。彼は生きているんだ!

 ポポ助(poposuke):う、ウソぉ・・・・^-^;!(そこまで強く言われるとその気になるなぁ)

 カエイ(Kiey):あの〜、今そっちに向かっているから心配しないでね(-_-;)。

 レベル9になるとレンジャーは魔法が使えるようになる。おいらもそうだけど魔法を使えるクラスは一度死ぬと歌やスペルをまた書き移さなきゃならないんだ。遅れる原因はそれだと思うんだけど、 彼(Entha)はまだレベル7だからその感覚がわからないんだね。

 かといって嫌なやつとかじゃ全然ないんだよ。ただどこにでもいる火の玉ボーイなだけなんだ(爆)。こういう性格の兄さんは人種を問わずどこにでもいるんだよね。特徴はおしゃべりで落ち着きがない。ま、世渡り上手なおいらとしては、流れに身を任せるだけなんだけどさ(笑)

SLAVE_HOUSE018 カエイ復活後、おいら達は狩を再開し、いい感じで経験値を稼いでいったよ。お手ごろなオークがいっぱいいてさ、思ったよりもおいしい場所じゃないか。ま、あとは魔法使いでもいれば申し分ないんだけど・・・。

 リウベイ(Liubei):Hail(こんにちわ)

 おいら達の狩を傍で見ていた魔法系の兄さんが、ななんと声を掛けてきた。Lv9のWiz!これでパーティに大砲が備わったぞ。ヤッホ〜!


波動砲をぶちかませ!

 そこへレギオン閣下ご登場!って絵に描いたようなタイミングなんだけど(笑)。さっそくおいら達はワラワラと奴に群がって戦いはじめたんだ。だが魔法使いはジッとしている。

 戦士系のクラスが肉体労働のブルーカラーなら、彼ら魔法使いに代表されるクラスは間違いなく頭脳労働だよね。おいらはどっちつかずの器用貧乏か(笑)。おいら達が必死になって戦っているときでもマナ(魔力)が貯まるまでジッとしていて、フルになるとおもむろに立ち上がってドカドカドカ〜〜〜ンって感じだもの。

SLAVE_HOUSE008 助さん、角さん、八兵衛(Entha)と悪代官レギオンとの大立ち回りの末に、スックと現れておもむろに取り出す印籠みたいだよね。その威力は絶大だよ、まさに水戸ご老公って感じだ(笑)。

 で、戦闘後は静かに瞑想にふけっているんだけど、彼は時々「30」とか「80」とか数字をつぶやくんだ。そして最後に「FoM」ってつぶやくんだな。これはマジックポイントがどのくらい貯まったかを告げているんだけど、おいらいちいちYesとかOKとか返事をしちゃうんだ(笑)。

 逆に魔法使いの欠点も発見したよ。つまり彼らはとてつもなく燃費が悪いってことなんだ。大砲を5発程打つとすぐに「OoM」って言うんだ。これは燃料切れって合図なんだけど、「FoM」までが結構時間がかかるんだ。相手が大物だったときにはみんなも大助かりなんだけど、小物相手に大砲ぶっぱなしちゃうと、なんだか間が抜けちゃうんだね(笑)。

 かといって何もしないのもパーティじゃないみたいだしね、魔法使いって案外孤独なんだろうな〜って少し思ってしまった。その気持ち分るよ、おいらもただ歌だけ歌っているときってなんか申し訳ないもん(笑)。

 その後スレーブ・ハウスでは結構の経験値を稼ぐことができたんだけど、八兵衛ならぬ エンザ(Entha)の離脱でまた3人になってしまった。ま、このメンバーなら申し分ないんだけど悪いことってこんなときに起こるんだ。

SLAVE_HOUSE013 突然湧いて出たオーク・スレイバー3匹に対して、おいら達はかなり削られながらもどうにか倒すことが出来てホッとしていたんだ。魔法使いはすぐに瞑想に入っておいら達もHPを回復させようと休んでいると、そこへレギオン閣下とその仲間達が来たからさあ大変、完全に全滅のシナリオだよ。

 レンジャー・カエイが瀕死だったんで、おいらがオトリになったんだけど3対1ではあまりに分が悪かった。おいらの悪いクセは体力を削られるとすぐにHealソングを唄うことなんだ。それで間に合ったためしがないんだが、焦っちゃうんだね。攻撃こそ最大の防御なりで「皆殺しの歌(Chords of Dissonance)」かもしくは「戦いの歌(Chant of Battle)」が正解だったんだ。

 少ししてからリウベイの大砲が放たれたんだけど、時すでに遅し。おいらの魂は遠くケレシンの街を目指していたよ(涙)。

 長い時間戦っていると油断って生まれるよね。でもコンスタントに戦えるのがプロの仕事だと思うんだ。どんな状況にも冷静な判断を下せるプレイヤーに早くなれたらいいな。そして今回組んだカエイ(Kiey)は本当にNice oregon guyだった(オレゴン州のいい奴)。機会があったらまた組みたい一人だよ。

●さて、今回の冒険でレベルアップを果たしたポポ助。だがお目当ての歌はケレシンには無く、遥か遠くの大陸アントニカ(Antonica)にあったんだ。次回「ポポ助の一大決心」に続く。


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