【EQ】第8話「オークの逆襲」

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#1「その名も隊長オーク」
#2「ダイイングメッセージ」
#3「即席パーティ」

BGM 「LAVASTRM」 


その名も隊長オーク

 おいら、最近腕をメキメキ上げてさ、この界隈じゃもう恐いもの無しになってきた。逆を言うと毒グモ(a widow hatchling)や雑魚オーク(Orc pawn)相手じゃ戦っていても物足りないんだ。だから巨大バチと素手で戦いながらわざと逃げて、その辺の仲間バチを吸い寄せてからまとめて5匹と戦うとか、 雑魚オークと2対1で戦うとか。ハンデを付けながら戦っているんだ(笑)

 だがそんなおいらの前に強敵が現れた。隊長オーク(Orc centurion)だ。雑魚オークって名前を聞いたときからもっと強いのがいる予感がしていたけどやっぱりいたんだね。

orc_camp001

 その日おいらはケレシンの森の深さを計るかのように西へ東へとかけまわっていたんだ。日も多少傾きかけた頃、ふいに山道が現れた。道沿いに走っていくと今までに見たことがない奇妙な建物が並んで建っていたんだ。

 ガルルゥゥ・・・・

Orc_centurion001 点在する集落を遠巻きに見ていると、不意にうなり声がした。奴(Orc)の声だ。おいら最初は雑魚オーク(Orc pawn)かと思って素手で戦っていたんだが、どうも様子がおかしい。つまり奴の一撃が強すぎるんだ。

 えっ!・・・・お前、誰だ?

 名前を見るとOrc centurionってなっている。よくみれば雑魚オーク(Orc pawn)よりも一回り以上でかかった。おいら慌てて、斧を装備して、スタミナの歌(Jaxan’s Jigo Vigor)を唄いだしたんだが、時すでに遅かった。たった3度の攻撃でおいらのHPバブルはざっくりと持っていかれた

 強いよ、こいつ!しかも雑魚オーク(Orc pawn)まで加勢してきやがってさ。取りあえずおいらは逃げたよ。

 が、素直に見送ってくれるはずもなく、奴等どこまでも追いかけてくる。いわゆるトレイン状態だ。ガードの兄貴のいる方角もわからないし、さあ、どうするポポ助!


ダイイングメッセージ

逃げる
逃げる
逃げる

vs_orc_centurion004 野を越え、山を越えおいらひた走りに走ったよ。しかしオークって種族はしつこいね。逃げても逃げても追いかけてくる。しかも早いんだ、これが。おいらもかけっこには自信があるほうだが、その距離が一向に変わらないんだ。それでも一定の距離が離れているんだがなぜか奴等の攻撃が当たるんだよね。ずるいよそれ!

 おいらとうとう力尽きてね、桜の木の下で昇天しちまった。こんな人里離れた山の中で死んだら死体を探すのに一苦労だよね。へたすれば装備一式あきらめって感じなんだが、それはいままでのおいら。こんなこともあろうかと、死体探しのちょっとした技を仕入れておいたのさ。

 おいら、奴等にやられる寸前にロケーションコマンド(/roc)を入れておいたんだ。ロケーションっていうのは、自分のいる場所の座標軸を示すコマンドなんだ。これを書き込んで置けば、死んだ後でもログを読み返して場所をサーチできるって訳。いわゆるダイイングメッセージってやつだね(笑)。

 復活後に自らが捜索隊になるわけなんだが、これって地道な作業なんだ。少し歩いては座標を確認して方角を修正、移動のくりかえし。ふう、復活した後ってほとんど無防備状態だからね。ここを襲われたらひとたまりもないよ、けっこうスリリングなんだ、これが。探すこと十数分。

 お、あったあった、おいらの死体。(土の中にめり込んじゃって哀れな姿だよ)

 装備一式取り戻してケレシンまで帰るわけなんだけど、ここでハプニング発生。野を越え山を越え、やっとたどり着いた先がなんとオークの集落だったんだ^-^;。

 やあ、みんな元気そうで何より、じゃおいらこれで!(シュタタ〜〜ッ)

 おいら愛想よくそう言ってみたんだが、やっぱりついてきたよ。隊長オーク(Orc centurion)(涙)。今度はオラクル(Orc oracle)なんて新顔まで引き連れちゃってさ。

 もう勝手にしてくれよ!


即席パーティ

rift ケレシンにはリフト乗り場が3つあって、それぞれにガードが着いているんだ。中でも銀行に一番近い中央のリフトが人気で、そこを起点に活動する人って結構多い。逆に北側のリフトは人があまりいなくってサビれた感じがするんだ。

 でもここにたむろしている人って結構レベルの高い人が多いんだよ、不思議なことに。その秘密が最近になってようやく分ってきたんだ。つまり例のオーク部落がここからだと近いんだね。オークって武器や防具のお宝を結構持っていてさ、強いけどおいしいやつなんだ。

 オーク部落に近づくと、いるいるオークハンターの皆さん。ペットを立てに戦っているマジシャンのおじさんがいたんで、おいら側で観戦していたんだ。もちろん楽勝かなって思っていたら、おじさんのペット死んじゃってさ、おじさんあたふた逃げ出したのさ。おいらも助っ人しようなんて近づいたら隊長オーク(Orc centurion)のクリティカルヒットでザックリ持ってかれちゃって、あえなくダウン。

vs_orc_centurion005 もうだめか〜〜と思っていたらなんと復活したんだ。死んでいたわけじゃないから、だれかの魔法で息を吹き返したんだね。もうそこからは隊長オーク(Orc centurion)と新米バードの泥仕合さ。角度を変えてみると二人の魔法系の女性がおいらを取り囲んでバックアップをしてくれている。

 おお〜〜即席パーティだぁ、サンキュー。

 しかし、隊長オーク(Orc centurion)の強さったら半端じゃないんだ。殴っても殴っても倒れやしない。おいらの方は削られても補充されるから保っているけど、奴はあと少しのところからが、とてもしぶとい。こんなの一人じゃとても倒せやしないよ。

 死闘の末やっとおいらは勝てたけどバックアップをしてくれたメグミ(Megumi)とニララ(Nylara)の強力があったから倒せたようなもんだね。ありがとうよ、お二人さん!

●実力もままならならぬ内にオークキャンプの存在を知ってしまったポポ助の運命は?次回「初めてのパーティプレイ?」に続く。


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