#1「ポポ助初勝利」
#2「初めてのおつかい」
#3「青い光に包まれて」
やっとのことでたどり着いたバードギルド(BARDS’GUILD)。部屋の中に入ったおいらちょっと緊張気味でさ、あまりキョロキョロしないようにギルドマスターのシリア・ウインドゥルハンズ(Sylia Windlehands )を探したんだ。
あ、おったおった。
デリンジャラスボディにピッチリとしたレザーコスチューム(ワオ)そして、ブラウンヘヤー。我が師匠シリア(Sylia)はそんな女性だったよ。
おいら、恐る恐る彼女に近づくと、やはり音楽が流れて来てさ。ほら、お城の場面でかかるような荘厳な音楽って言えばわかるかな。なんだか達成感につつまれちゃってさ、もう終盤を迎えた気分だったよ。
おいらは例の手紙を手に持って、そいつをシリアに手渡したんだ。するとファンファーレが鳴り響いてさ、どうやらこれでクエスト達成らしい。ギルドチュニック(布の服)をプレゼントされて嬉しかったよ。
それから師匠シリア(Sylia)はおいらに技を伝授してくれた。一撃必殺といいたいが、実際はそうでもないらしい。でもこれで戦い方を覚えることが出来た。
さっそく 外に行って狩りをするぞ!
手近な巨大コウモリ(a bat)に近づいてAボタンを押す。すると戦闘音楽が鳴り響くんだ。ドキドキするよね。
オートバトルなんで戦いの間おいらのすることはないんだが、見ているとポポ助(poposuke)の奴ミスばかりしてるんだな。逆にコウモリの攻撃は確実においらヒット、HPゲージは見る見るうちに減ってきてさ、おいらガード(Guard)の兄貴の所へ逃げ帰ったんだ。
HPの回復を待って再出撃。でも勝てないんだ。何度も何度も兄貴の世話になってさ、そのうち腹は減ってくるし、おいらなんだか滅入ってきちゃったよ。このままずっとレベル1だったらどうしようかなって。
そこでおいら格闘技(Hand-to-Hand)をあきらめて、剣を装備することにしたんだ。
やっぱり基本に忠実にやらなきゃダメだよね。剣を装備したポポ助の攻撃は確実にヒットし始めた。 巨大コウモリ(a bat)の体力をガシガシ削っていって、最後に奴は断末魔の雄叫びをあげたね。
いやー興奮したなあ、巨大コウモリ(a bat)を漁ってみるとコウモリの羽が2つもあってさ、経験値も増えている。ポポ助の初勝利にして初戦利品ってわけだね。
ヤッホ〜〜。
初めてのおつかい
狩りも成功して、ようやくバラ色の未来が見え始めた吟遊詩人ポポ助。どうにか初勝利は成功したものの、そのあとがさっぱりうまくいかない。巨大バチ(a giant wasp drone)相手にいい感じで戦っていたら仲間の巨大バチが加勢に来たりしてさ、ずるいよそんなの。
ま、おいらにはガード(Guard)の兄貴が付いているから、君らが束になっても恐くはないんだがね、ふふん。
なんて思いながら次の獲物を探していたら、雷鳴と共に大粒の雨が降り始めたんだ。ガード(Guard)兄貴の位置を確かめようと振り返ると、そこにいるはずの兄貴がいない。
ええ〜〜、どこに行っちまったんだよぉぉ、あにきぃ〜〜(涙)
どうやらこの雨が原因らしいんだね。やっぱりガード(Guard)も人の子。間抜けな吟遊詩人のために雨に打たれているほどお人良しじゃないらしい。けっこう人間臭いんだよね。
仕方ないから狩はあきらめて、おいら最初に手に入れたコウモリの羽を売りに行こうと思いついたんだ。パンも水も底をついちゃっていたし、さっきから空腹で倒れそうなんだ。
で、適当な商人( Merchant)を見つけて商談したんだ。おいらの大切な コウモリの羽を見せると銅貨9枚(9ccpper)だって言われたよ。OKって言うと商談成立、チャリ〜ンって音と共においらの財布に銅貨9枚が転げ込んだよ。嬉しかったねぇ、ほんと、これでおいらも一人前だね。
2つあるコウモリの羽のうち一つを売って、今度は別な商人( Merchant)に。最初の人は食料を売っていなかったんだ。で、次の商人はと言うと売っていたことは売っていたんだが、どれも高くってさおいらの経済力に見合わないんだ。銅貨1枚くらいでたらふく食べさせてくれるところって、どこかにないもんなの?
で、見ていたらその商人( Merchant)もコウモリの羽を売っててさ、売り値を調べたらなんと銀貨1枚だったんだ。さっきの兄ちゃんは銅貨9枚だったのに、もしかして商人によって相場が違うの?
もちろん残りの羽を速売りしたよ。今のおいらにとっちゃ銅貨1枚でも多いほうが助かるからね。
だけど問題は食料なんだよ。そろそろ空腹が限界に達していて、おいら倒れそうだったからね。散々歩き回ったんだけど、最初にもらえるパンと同じものを売っている所が見つからない。仕方ないから銀貨1枚もするパンと水を買ったんだ。これでおいらの稼ぎはパー、シビアだよね。
高い食料だったから腹持ちもいいかと思いきや、ポポ助の奴あっという間にたいらげちゃってさ、働けど働けど我が暮らし楽にならざりって感じだよ。
青い光に包まれて
おいら自分の胃袋を満たすためにまた森へ出たよ。獲物を求めてさ迷っていたんだ。もちろんガード(Guard)兄貴が見える範囲だよ。
あれから多少は実力も上がってさ、巨大バチ(a giant wasp drone)も倒せるようになったんだけど、今日はどうも調子が悪い。どうしたわけかミスばかりなんだ。で、HPのバブルゲージが少なくなったんで、おいらいつものようにガード(Guard)兄貴のところに逃げ帰ってきたんだ。が、その時それは起こったんだ。
独特な効果音が鳴り響いてさ、おいら一瞬青い光に包まれたんだよ。で、振り返るとナーサ(Nasa)って女性がおいらに何か術をほどこしているんだな。
メッセージを読んでいると(あなたは堅くなったって書かれている)盾をイメージするマークが現れてさ。おいらの防御力が上がっているんだ。
ポポ助:ありがとう!(おいら急いでお礼を言った、彼女ログアウトの準備をしていたからね。こう言うのが精いっぱいだったんだ)
ナーサ:いいのよ(No prob)
しばらくするとナーサ(Nasa)の姿は異次元へと消えていった。
さっそくおいらは狩を再開したんだが、巨大バチ(a giant wasp drone)の奴またも仲間を連れてきやがったんだ。ま、おいらも防御力が上がった勢いで2匹まとめて面倒みてたら、あれよあれよという間にバブルがはじけて来ちゃってさ。
またまた兄貴の所へダッシュ!ところがおいら、見当違いな所に向かって走ったもんだから大変だ。巨大バチの群れに追いかけられながらその辺をぐるぐるしていたら、またも青い光においらは包まれたんだ。
メッセージにはカイレン(Kaylen)って女性が術を掛けたって流れている。お礼をしたかったけど、今のおいらにその余裕はに無かった。
多少HPが回復したんで、おいらは振り返って攻撃に転じて見せたんだ。やつら相変わらず2匹掛かりでさ、おいらのバブルはザクザク削られていく。するとまたまた青白い光が!おいらのHPゲージがMAXにまで跳ね上がったんだ。
見るとカイレン(Kaylen)がバカでかい剣を振り回して、巨大バチ(a giant wasp drone)の片割れを受け持ってくれたんだ。おいら最高に嬉しかったね。
なんとかおいらも残った巨大バチを倒してさ。カイレン(Kaylen)に向かってお礼を言おうと思ったんだけど、なんだか興奮していてさ、思うような言葉が出てこない。早々にカイレン(Kaylen)はその場を立ち去っちゃってさ、 おいらは一人そこに残されたんだ。
やっとの思いで「thank you」って言ったんだけど、それだけじゃ気が済まなくってさ、もう一度叫んだよ 「thank you」ってね。そしたら今度は白い光がおいらを包んでさ、どこからともなくこう流れてきたよ。
カイレン(Kaylen):Anytime(いつでもどうぞ )
いい気分だったよ。なんかこう、人のぬくもりを感じるような、そんな経験をしたな。最高だよケレシン(kelethin)。おいらも強くなったら困っている人を助けてあげよう。そう心に誓うポポ助でありました。
さて、一難去ってまた一難、ポポ助に忍び寄る黒い影とは?次回「ライバル現る!」に続く。