#1「白いドレスの女」
#2「フリーポートに住民登録」
#3「新大陸初のハンティング」
山を越え、海を越え、はるばるやって来ました大都市フリーポート。最初に着いたのはイーストフリーポートっていう街なんだけど、西部開拓時代を彷彿とさせる町並みにおいら圧倒されちまったよ。
おいらの目的は「タコ殴りの歌(Anthem de Arms)」って言うバードの新しい歌を買うことなんだけど、さーてバードギルドってどこにあるんだろう?
ネララ(Nelara) :Hello.(こんにちわ)
あたりをキョロキョロしていると、突然おいらは話しかけられたんだ。声のする方を振り返ると、白いドレスを着たブロンズヘヤーの姉さんが立っていた。 クラスはLv11の魔法使い(Wiz)だったよ。
ポポ助(poposuke):Talk to me?
(おいらに言ってるの?)
ネララ :Hail, I’m nelara highelf.
(こんにちわ、私ハイエルフのネララ)
ポポ助:I came from kelethin.
(おいらケレシンから来たんだ)
ネララ : I came from felwith
(私はフェルウィズから)
ポポ助:Do you know bard gild?
(バードギルドって知ってますか)
ネララ :you mean do I know where yes I do.
(どこにあるかって意味なら私知っているわよ)
ポポ助:Oh yes.(ホント?)
ネララ :Follow me(ついてきて)
やったあ、おいら何てラッキーなんだろう。見知らぬ街に来た早々、親切な女性に巡り合えるなんてさ。まるで映画のワンシーンのような出会いじゃないか。
おいらさっそく彼女の後について行ったんだ。けれど、ゴチャゴチャとした町並みに加え、彼女の動きがとても早くって見失わないようにするだけでも精いっぱいだったよ。で、そのアクシデントはイーストフリーポートからウエストフリーポートへのゾーンの壁で起こったんだ。
彼女の後に続いてゾーンの壁を越え、向こう側に行ったときに白い服の女性がいたので、おいらはその人がてっきりネララだとばかり思ったんだ。おいらはその人の後をドンドンドンドンついていったよ。かなり走った後でその人の名前をみると・・・・・・Aace・・・・・ええ〜〜!全然違う人じゃないかぁ。
ネララ :Where are you?(ねえ、どこにいるの?)ネララからのtell。
ポポ助:I lost a way.(道に迷ったよ)
ネララ :場所をおしえてよ。
彼女にはすぐ巡り合えたんだけど、今度は道に迷わないようにグループを組むことにしたんだ。で、その時にauto follow(/follow)ってコマンドを教えてもらった。これを使うとその人の後を勝手についていくことができるんだね。すごい!
フリーポートに住民登録
ネララの案内のお陰でようやくバードギルドにたどり着いたポポ助。ゴチャゴチャとしたところを駆け足で来たから地理はまったく覚えていないけどね(笑)。
おいらはさっそくお目当ての歌をもっているギルドメンバーを探したんだ。待望の歌はすぐに見つかったんだけど、その歌の値段を見てからシマッタと思った。なんとお金が足りない!銀行に行けばあるんだけど、失敗したなあ、先に行っておけば良かったよ。
ポポ助:Oh, I forgot money.(あ、お金を忘れた)
ネララ :How much is it?(いくらぐらいするの?)
ポポ助:プラチナ金貨4枚に金貨7枚だよ。
ネララ :分った貸してあげるわ。
そういうと彼女は57枚の金貨をポンと差し出したんだ。おいらすごく感激してしまった。こんな大金を見ず知らずの男に貸すなんて、なんて親切な人だろうって思ったよ。ありがとうネララ!さっそくおいらたちは銀行へ向い、おいらは彼女にお金を返したんだ。
ネララ :私の貸したお金は金貨 57枚よ。ここにはプラチナ金貨8枚もあるわ。
ポポ助:I gift for you.(君にあげるよ)いろいろ世話をしてくれたお礼だよ。
ネララ :そう、ありがとう。
ポポ助:それから、よかったらおいらをここにBindして欲しいんだよ。
おいらの口から思い掛けない言葉が飛び出た。Bindって言うのはね、死んだときに復活する場所を変えるってことなんだ。つまり、ここフリーポートに住所を移すっていう意味なんだよね。
ええ〜〜、歌を買ったら帰るはずだったんじゃないのか?>ポポ助。
おいらも自問自答したよ。でもケレシンの街を出てくるときから何となくこうなる予感はしていたんだ。そう、いつまでも安全な場所にいちゃいけないってね。世界は広い、もっと多くの国、そして多くの人に出合わなけりゃね。
ネララ :それは出来ないわ。そのスペルを唱えるためのレベルに達してないのよ。そのかわりそれができる人を探してあげるわ。
ポポ助:本当?ありがとう。
スターティングポイントを変更するスペルはWizの場合レベル12以上出ないと覚えられなかったんだ。そこでネララはそれが出来る人をあちこちと探し歩いてくれたよ。もう、なんて感謝していいのやら。で、フェッカー(Fekgorr)っていうオーガの高レベルシャーマンがいてその人に頼んだんだ。
フェッカー(Fekgorr):ああ、いいよ。ここでいいのかい?
ポポ助:ありがとう。
そういうと彼の名前がパーティウインドウの中に現れたよ。Bindするためにはパーティを組む必要があるのか、なるほど。フェッカーがスペルを唱えるといままでに見たこともないような光がおいらを包んで、おいらはイーストポートにBindされたんだ。
よーし、今日からおいらはフリーポートの住人だぞ〜〜!
新大陸初のハンティング
イーストフリーポート(East Free port)の門をくぐって少しばかり走ると、だだっ広い荒野に出たんだ。それをさらに南下していくと草原から砂漠へと景色が変わる。いい感じのBGMが流れ出し、おいらは初めて見る砂漠の光景に神秘的な物を感じたよ。
ネララはそこで立ち止まり、遠くを見つめながら呪文を唱え始めた。で、魔法の光が放たれて少しするとモンスターがおいら達の前に現れたんだ。ケレシンにいる蜘蛛の10倍くらいあるオオグモ(Giant spider)。おいらその大きさに一瞬ビビッたけど、ネララの魔法が何度か当たるとあっけなく倒れてしまった。なーんだ見かけほどは強くないのか。
その後おいら達は砂漠を駆け回って、オオグモ(Giant spider)やら 大クワガタムシ (Sand scarab)やらを狩っていったんだけど。日が昇り始める頃ニララはどこかのキャンプ場へと向かったんだ。彼女がスペルを唱え魔法が放たれると、何と襲ってきたのはバーバリアン(Barbarian)のNPCだったんだ。
げげ〜〜それってやばくないかい?(バーバリアンとの仲が悪くなっちゃうよぉ)
ま、でも喧嘩を売ってしまったものは仕方がないな。おいらはそいつを片づけた後、死体を漁って(loot)いると、不意に彼女のHPゲージが減り始めたんだ。しかも減り方が激しい。おいらがあわてて戻ってみると二足歩行のNPCがネララを追いかけているじゃないか。
髪が真っ白で顔が真っ黒(っていってもコギャルじゃないよ)Dorn B Dynnって名前のダークエルフだよ。おいらが駆けつけたときにはネララはすでに瀕死の状態で、彼女が倒されると今度はおいらに向かって来たんだ。
や、やばい!一撃で30ポイントもの攻撃力のある奴じゃまともに戦っても勝てやしないよ。おいら「神足の歌(Selo’s Accelerando)」のフル回転で奴から逃げたんだ。
ダークの旦那もおとものピューマもおいらのスピードの前にどんどん離されていった。力はないけどスピードだけは誰にも負けないよおいら。さて、どのくらい走ったのだろう。走り続けていると、ネララからのtellが舞い込んだ。
ネララ:ポポ助、大丈夫。
ポポ助:ああ、大丈夫さ、今奴から逃げているところだよ。
と、その時急においらの動きがストップした。ゾーンの壁を越えたんだ。ふう、これで助かった。
ポポ助:たった今、ゾーンを越えたよ。おいらはもう安全さ。
ネララ:ゾーンってオアシス(Oasis)のこと?早くそこから出て!そこは危険な場所なのよ。今迎えにいくから場所を教えて。
彼女は何をそんなにあわてていたのかな?おいらは暫くして彼女のいう通りにそこから出たんだ。その後、何度か迷いながらもおいらたちは合流することが出来きてさ、再び狩を再開したんだ。それにしてもNorth Roの砂漠って強い奴と弱い奴の差が激しすぎるよね。
その日初めての敗北した相手ははムーミー(a shriveied mummy)って奴なんだけどさ。一匹のときには大したこと無かったんだけど、後から仲間が増えてくるんだ。しかも殴られているうちに病気をうつされたみたいで、ドクロマークが現れるとHPの減り方が突然激しくなったんだ。で、おいらは今日初めてのDead。気づいてみるとさっきBindしてもらった場所においらはいたよ。
ネララ:わたしそろそろ帰らなきゃ。死体回収後彼女が言った。
ポポ助:楽しかったよ。また会おう。
ネララ:ええ、またね。
見知らぬ土地に来て不安な気持ちもあったんだけど、初日からいい人に巡り合えて本当にラッキーだったよ。第8話「オークの逆襲」にニララ(Nylara)っていうウィザードが出て来るんだけど、似たような名前の女性に縁のあるんだなぁ。運命的な出会いを感じるよ。
●故郷ケレシンを後にして大都市フリーポートに移り住んだポポ助。そんなおいらに見知らぬシャーマンからのtellが舞い込んだよ。次回「大都会の吟遊詩人」に続く。