【EQ】第10話「エバQ最高の日」

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#1「バード募集広告」
#2「パーティプレイ大成功」
#3「ガードの兄貴を殴っちまった」

BGM 「OPENER4」 


バード募集広告

 最近では隊長オーク(Orc centurion)相手でも一対一ならどうにか戦えるようになってきた吟遊詩人ポポ助。神足の歌(Selo’s Accelerando)を覚えたおいらは、ソロでの経験値稼ぎの秘策を考えついたんだ。

orc_cnturion005 オークキャンプの端の方で単独のオークを待って、奴がおいらに引っ掛かったらダッシュ!ガードのいる場所の近くまで引っ張ってきたら一対一で戦闘。二匹以上ついてきたらガードの兄貴にお任せって作戦なんだ。これが結構順調でね、確実に経験値が入るんだ。

 だけど引っ掛かるまでが結構長いのが難点なんだ、この作戦。で、辛抱強く待っているとどこかで叫んでいる人の声が聞こえた。ん、なんて言っているんだろう?おいらチャットの赤字ログを読んでみた。

 Looking for more 4 bard and 6 Cleric I give me tells.
  (レベル4のバードとレベル6のクレリック募集中)
 
 バルトロン(Baltron)ってバードが仲間を募集していた。ふーん、パーティメンバーを探すときはこうやって叫ぶ(/shouts)のもありなんだなぁ。ま、おいらには出来そうもないけどね。

 Anymore for orc hill lvl 4 6 please.
 ( オークヒルへいくためのレベル4から6の奴〜〜頼むよぉ)

 うーん、なんだかおいらの事を言われているような気がしてきたよ。でもオークヒルかあ^-^;。気が引けるなあ。なんて思いながらリフト付近まで帰ってくるとさっきの募集人(Baltron)が座っていた。で、取りあえず隣に座ってあいさつしてみたんだ。

 Baltron001バルトロン(Baltron):ハーイ。

 ポポ助(poposuke):あの〜レベル5のバードなんですがぁ。

 バルトロン:Would you like to join us?there are 3 so far.
 (我々に合流したいですか?今んとこ3人ですが)

 ポポ助:はい。(言ってることが良く分んないけど、ま、いっか)

 するとログメッセージにこう書かれていた。
 Baltron invites you to join a group.To join the group.click on the FOLLOWoption ,or DISBAND to cancel.

 おいらさっそくFOLLOWボタンを押してみた。するとバルトロンの他にTweedzとSonwa(Rogue_Wood Elf)っていう名前がメンバーリストに現れたんだ。おお〜本格的な4人パーティだね。ワクワクするなあ。 でもおいらその前にバルトロンにこうことわったんだ。

 As for me, English is immature.
 (おいらの英語ってダメダメなんだ。)
 Only an easy word can be understood.
 (簡単なやつしか分んないから)
 Sorry, Approve it though a communication may not go well
 (うまく会話できないかも知れないけど、ごめんね)

 おお〜凄いじゃん>ポポ助!(って実は違うんだよ。あらかじめ翻訳ソフトで作らせた文をマクロ登録していただけなんだ^-^;)タハハ。


パーティプレイ大成功

 グループメンバーに入ると水色の字体でtellメッセージが入ってきた。

 バルトロン:準備はいいかい?行くよ!

 彼の掛け声と共においら達は走り出したんだ。おいらの唄う神足の歌(Selo’s Accelerando)の光とバルトロンの戦いの歌(Chant of Battle)の光が交互に光っていてとてもきれいだった。

orc_camp002 彼らにはぐれないように追いかけていくと、以前ドルイドの女性と来たオークヒルにたどり着いた。さっそく先客のオークハンターたちがオークどもと一戦を交えていたよ。おいらはリーダーのバルトロンの様子をみながら慎重に出方を見ていたんだ。

 とにかく連携プレーが大事だからね。バルトロンのアシストに徹しようと思ったんだ。だけど彼ったらとにかく忙しい奴で、すぐに姿が見えなくなっちゃうんだ。ま、彼としては獲物を引っ張って来てそれを仲間で叩こうとしているわけだから仕方ないんだけどね。

 でもその間にもオークどもは容赦なく襲ってくるからおいらは歌を戦いの歌(Chant of Battle)に変えて他のメンバーと闘っていたよ。

 バルトロン:頼むよHoho、同じ歌を歌っても仕方ないから神足の歌に変えてくれないか?あの歌でないと早く走れないんだ。

 いつの間にか戻ってきた彼がおいらにそう言ったんだけど、そっかあ。そういうことも考えないとならないんだね。おいらは彼の放つ歌の光を見ながら彼と違う歌を歌うように心がけたんだ。

 しかし良く喋る奴だよ、バルトロンは。リーダーたるものいろいろ指示を出せる奴でないと勤まらないからね。おいらみたいな口下手にはマネできないよ。

 それにつけてもおいらの戦闘はなっていないよな。つまり強くもないくせに、引くことをしないで突っ込んじゃうからすぐに死ぬんだな、これが。自分のHPが減っていてもお構い無しなんだ。運が良ければ回復(heal)してもらえるんだけど、みんな必死だからね。

 何度かの戦闘と死を繰り返してparty is overって感じになってきたんで、おいらも彼にメッセージを入れたんだ。

 ポポ助:そろそろ抜けさせてもらうよ。また遊ぼうね。

 バルトロン:CAMPするのかい?

 ポポ助:ああ、good luckバル。

 バルトロン:イエーイ good luck、ホホ。また組もうぜ。

 ほんといい奴だったよバルトロン。それにパーティプレイって本当に楽しい、最高。バードの本領はパーティでないと発揮できないって思ったよ。


ガードの兄貴を殴っちまった

 バルと別れてからおいら新しい歌を買いに行ったんだ。今回のパーティプレイで経験値がザクザク入ってきてあっという間にレベルアップできたからね。やっぱりパーティプレイはすごいよ。

 おいらバードギルドに行って歌を売っている商人に声を掛けてみた。お目当ては「回復の歌(Hymn of Angels)」、これもおいらが待ちに待った歌の一つなんだけどね、HPの回復速度を上げられる歌なんだ。いくら唄ってもマナ(魔力)を消費しないうえにパーティメンバ全員のHPを回復できちゃうんだ。すごいだろ。

 おいらそいつを唄いながら意気揚々としてオークリフトへ行ってみたんだ(みんな北側にあるリフトをorc riftって呼ぶんだ)。するとキラシア(Kilasea)っていうウッドエルフの盗賊(rogue)から声を掛けられた。

 ごく普通のあいさつを交わしてパーティを組みそうな雰囲気になってきたところで、ある事件が起きたんだ。オークリフトっていうのはその名と通りオークが出没するリフトで有名なんだけど、おいらたちが話をしていると突然奴が現れたんだ。

orc_rift001 もちろんガードがそばにいるから放っておいても平気なんだけど、キラシア(Kilasea)前でいいかっこしようとしたのが間違いの元だった。おいら戦闘コマンドを入れてオークに殴りかかったんだけど、殴る相手を間違えてしまってこともあろうにガードの兄貴を殴っちまったんだ。

 うわぁぁぁ、どうしよう〜〜(涙)

 なんて泣いてる暇さえなかったね。 一瞬でおいらは肉体から分離していたよ。殴ったおいらがいけないんだけど、いつも信頼しているガード兄貴に殺されるなんてショックでかいよ。

 帰ってきた後、もうキラシアもおいらに声を掛けてくれないし、目の前で自分の死体を漁る姿はなんともカッコ悪かったなぁ^-^;。その上唄えたはずの「回復の歌(Hymn of Angels)」が唄えなくなったのにはショック!なんとおいらはレベルダウンまでしていたのだった。

 はぁ〜〜〜、もう溜め息しかでないよ。

●ひょんなことから不気味な洞窟に連れていかれたポポ助、だがその恐ろしさはオークキャンプなどの比ではなかった。ポポ助絶体絶命のピンチ!次回「謎の洞窟」に続く。


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