失敗しないFC2からWordPressへの引越し手順

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金魚の引越し

 オンラインゲームをするたびに無料ブログを立ち上げて、プレイ記録を残している人は多いと思います。かくいうポポ助もその一人で今までにプレイしたゲーム9つ、立ち上げたブログの数6つという感じで、更新のなくなったブログがweb上に点在しています。

 今回はそのブログをすべてwordpressひとつにまとめようというのがテーマとなります。

 wordpress導入云々はその手のサイトにおまかせするとして、今回は無料ブログ(fc2)から書き貯めた記事をいかにして引っ越せばよいのかということを書いていきたいと思います。

ポポ助のお薦めテーマ

Simplicity

使い勝手の良い多機能ブログテーマです。

 

旧ブログをGoogleからインデックス削除する

ウェブマスターツールにFC2サイトを登録している人に限りますが、FC2で書いてきた記事の記憶を消してコンテンツが重複しないようにします。それでも検索にはしばらく旧ブログのヒット率の方が高いかと思われます。

 まずはGoogleウェブマスターツールへログインします。

 左サイドバーから>クロール>サイトマップ>サイトマップ削除
 左サイドバー>Googleインデックス>URLの削除

【一時的に非表示にする】を押すと「非表示にするサイトの URL を入力してください」と言われますからURLを入れて続行ボタンを押します。(コンテンツを恒久的に削除するには、ソースページの削除または更新が必要です)

 

FC2ブログ側の<head>内にnoindex処置をする

まずはFC2ブログ管理画面にログインします。

左サイドバー>テンプレートの設定>HTML編集

Google先生はweb上にある重複コンテンツには厳しいペナルティがあるので、旧ブログには必ず以下の<meta>タグを<head>の中に貼っておきましょう。

 <meta name=”robots” content=”noindex,follow,noarchive” >
noindex・・・インデックスすることを拒否します!
follow・・・リンク(PageRank)評価の受け渡しを許可します!
noarchive・・・ページのキャッシュを拒否します!

さらに同じように以下のタグを貼付けます。
 <link rel=”canonical” href=”http://example.com/” >

これは重複コンテンツを回避するためURLを正規化するためのタグです。これでgoogle先生に引越しの意図を伝えます。(http://example.com/にはあなたのwordpressURLを貼ります)

 

FC2ブログ記事をエクスポートする

管理画面の左サイドバーから

ツール>データのバックアップ>各ダウンロード

【全ての記事】を選ぶのが簡単そうですが、ポポ助はカテゴリー別にやりました。
ダウンロードボタンをクリックすると、txtファイルのダウンロードが開始されます。テキストはテキストエディタで文字コードを「EUC-JP」から「UTF-8」に変更しておきます。

 

エクスポートした記事の修正

エクスポートしたテキストには記事ごとに以下のようなステータスが書かれています。

———–
AUTHOR: poposuke
TITLE: 初めての競馬伝説Live!
STATUS: Publish
ALLOW COMMENTS: 1
CONVERT BREAKS: default
ALLOW PINGS: 1
PRIMARY CATEGORY: 競馬伝説Live
CATEGORY: 競馬伝説Live

DATE: 01/06/2008 17:19:32
———–

【AUTHOR】は投稿者名です。管理ユーザ名がFC2とWordpressで違う場合は修正します。
【STATUS】「Publish」は「公開」、「draft」は下書きという意味です。「Publish」状態でインポートするとWordpressに即時公開されますので、調整中の記事を見られたくない方は全て「draft」でインポートしましょう。
【PRIMARY CATEGORY】と【CATEGORY】は「未分類」でも良いし、オリジナルのままのカテゴリーを使う方はそのままで良いと思います。

さて、次は画像へのリンク先を変更します。ちなみにfc2はこうなっています。

http://blog-imgs-88.fc2.com/e/m/a/emaside/blog_import_568f5e7fd2157.jpg

エクスポートしたままですとURLは複数フォルダに分かれていますので、画像のURLもフォルダごとに違っています。

WordPressの画像保存先はデフォルトでは

http://ルート/wp-content/uploads/アップロードした年/日にち/
になっています。具体的には
http://blog.honnpo.com/wp-content/uploads/2016/01/blog_import_568f5e7fd2157.jpg
という感じです。これを

「設定」>「メディア」>「アップロードしたファイルを年月ベースのフォルダに整理 」
という項目のチェックを外すとこうなります。

http://blog.honnpo.com/wp-content/uploads/blog_import_568f5e7fd2157.jpg
これをエディタの置換機能を使って変更して下さい。

後、fc2のエクスポートファイルをそのままWordpressにインポートしますと、パッと見は正常に表示されるのですが、ソース側にPタグやbrタグが無いのでソースを表示すると改行が一気に崩れる場合があります。インポートしたら全く触らないか、インポートする前にテキスト側で置換機能を使ってPタグ等を入れておきましょう(出来る場合と出来ない場合があります)。

 

画像のエクスポート

fc2側の画像のデータは「バックアップ」の記事と同じ画面下にあります。
100件づつに別れていますので忘れずに全部開いてください。開いてみますと、一括でダウンロードできるわけではなく、ブラウザ画面に画像が並びます。表示させた後、右クリックでサイトごと保存しましょう。【ウェブページ、完全】でダウンロードして、フォルダを見ると全ての画像が入っています。

 

WordPressへ画像のインポート

左メニュー>メディア>新規登録>メディアのアップロード
【ここにファイルをドロップ】へダウンロードした画像をまとめてドーンと放り込みます。100ぐらいづつならサクサクアップできますよ。

 

WordPressへ記事のインポート

「ツール」>「インポート」から記事をインポートします。いくつかの項目から「Movable Type と TypePad」を選択(FC2の場合)。「インポートツールのインストール」画面が表示されるので「いますぐインストール」をクリックします。
うまくいけば、画像が記事にそのまま反映されて完了することができます。リンクが外れていたらどこかが間違っているのでソースを見直してみましょう。念のために最初は1記事だけをアップしてみるのもいいでしょうね。

 

パーマリンクとアイキャッチ画像の設定

場合によってはパーマリンクがおかしくなっている場合があります。分りやすいURLにするためにもちゃんと設定しておきましょう。
管理画面>設定>パーマリンク>カスタム構造
ここを「/%postname%」と入力すると、記事ごとに分りやすいURLを設定する事ができます。
テーマによってはアイコンを設定できるものがありますので、その場合は出来るだけアイキャッチ画像を設定しておきましょう。場所は新規投稿欄の右下の方にあります。

 

FC2ブログ記事などの後処理

canonicalを設定してあることと、相互リンクなどの効果もあるのでブログ自体は残しておきたいですね。最初のうちは旧ブログからの検索が多いと思いますので、google先生の効果がwordpressへ移るまで頑張ってもらいましょう。

トップページに移転のお知らせページを作って、ヘッダー内に10秒後にrefreshがかかる感じで良いのではないでしょうか。

<meta http-equiv=”refresh” content=”10;URL=http://example.com/”>
(ただし、fc2ではrefreshを設置できないようでした)

Google AdSenseなどの広告がある場合は削除しておいた方が無難ですね。ペナルティは怖いですから。

 

ウェブマスターツール登録とサイトマップ送信

公開してまもなくは検索エンジンになかなかインデックスされないと思うので、googleウェブマスターツールでサイトマップを送信しておくと良いでしょう。

さあ、これで心機一転。明日からは新天地でブログライフを送りましょう!