ペンネーム「EMANON」で初めてweb小説を書いたのが1008年の夏。翌年に初代サイト『EMANON』を立ち上げwebデヴュー、今回は6年ぶりにサイトをリニューアルし、タイトルも「Emanon’s Web Story 浮き舟」と改めました。一話完結の連載形式になっていて、天の章、地の章、月の章の三部作にする予定です。なお、幽界を扱う関係上バイオレンスシーン、エロティックなシーンが多々あります。苦手なかたはご遠慮ください。【R-15指定】
執筆時期:2010年8月 ペンネーム:エマノン
子供を救えという眷属神の指示のままに、菊千代は夢で見たその時刻にある電車に乗り込んだ。流血の大惨事、夢の中で垣間見たその未来を変えるために。しかし彼女が遭遇したものは、寄生魔に操られる母と虐げられた子供の姿だった。
時を同じくして偶然その子供に憑依してしまった浮遊霊の雪丸。彼女は自閉症となった少年の精神世界(マンダラ界と呼ばれるもう一つの世界)に潜り、そこに住む少年の魂と出会う。
閉じられた空間で繰り広げられる人間模様と精神世界。マンダラ界(セフィロト)と浮き舟界(パンドラ)。両極の世界を行き来する霊と能力者のサイコファンタジー。
執筆時期:2012年9月 ペンネーム:エマノン
幼き頃、モデル事務所からスカウトされたことをきっかけに、女装を習慣づけられた両性具有の少年・菊千代。とある事件が切っ掛けで自殺してしまった従姉妹、その霊に憑依され彼女の好きだった元教師に恋心を抱いてしまうことになる。
そんな高校時代の過去を持つ菊千代。しかし過去の因縁により再び何者かに憑依される事となってしまう。霊である雪丸は先祖霊の力を借りて菊千代の精神世界(マンダラ界)へと潜る。だが雪丸が過去を記録した霊気の花で見たものは、過酷な高校時代の体験であった。
男性として育てられた菊千代が、何故女性へとカミングアウトすることになったのか。菊千代の知られざる過去がいま解き明かされる…。